機械の研究 2021年12月1日発売 第73巻 第12号

2,750 (税込)

本誌「機械の研究」は、1949年(昭和24年)、それまでの
機械工学の概念を脱却して、工学・工業の一環としての機
械工学に関する新しい研究と技術の進歩を提供する事をそ
の主眼に創刊した月刊誌です。工学全般・工業に関連した
研究分野において、最新かつ重要な学理および興味深い研
究成果を平易に解説しています。

在庫あり

判型 B5判
発行日 2021/12/01
JAN 4910028171216
※当サイトの書影データはご自由にお使いください。
書影のダウンロード: メイン画像, サブ画像[1]

説明

記事ピックアップ「高分子材料の圧延加工」

高分子材料はその結晶構造、分子配向性、結晶化度などの高次構造によって特性が変化することが知られている。例えば、高度に分子配向した試料では、力学特性が向上する。

このうちの圧延加工は、上下対になったロールを回転させ、そのロール間に試料を通過させて試料を延伸する加工方法であり、高度な配向を付与できるため、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリオキシメチレン(POM)などの高分子材料単体だけでなく複合材料などさまざまな高分子材料に適用されている。中山らはPPやPOMなどの高分子材料に対し圧延加工をおこない、物性や高次構造の変化を調査している。

例えば、POMを圧延すると、分子鎖が圧延方向に配向することを広角X線回折(WAXD)により明らかにし、引張特性についても圧延方向の引張強さおよび弾性率が向上することを報告している。

Bahadurは、POMを圧延した後に、0°、45°および90°方向に対して引張試験をおこなうことで、90°方向の引張強さは加工前とほぼ同じであるが、圧延方向(0°)における引張強さは向上し、力学的異方性が生じることを報告している。

また、Dhingraらは、PPを圧延し、0°、45°および90°方向に対して引張試験をおこなっており、分子鎖が圧延方向に配向することにより圧延方向における引張強さが最も強くなることを示唆している。

このように、高分子材料の強度はその高次構造の影響を受ける。そのため、材料の高次構造を把握することは、その特性を評価するうえで大変重要である。著者らはこれまで、長く圧延加工の研究に取り組んできた。

本報では、主にこれまであまり検討されてこなかった塑性変形メカニズムに関する検討事例や今後の展望などを述べる。

秋田県立大学 教授
邱 建輝

(地独)鳥取県産業技術センター 研究員
村田拓哉

秋田県立大学 特任助教
張 国宏

目次

巻頭連載

CISSにおけるシミュレーションソフトウェア開発と利用(3)
計測とシミュレーションの融合による熱流動場の推定

東京大学生産技術研究所
革新的シミュレーション研究センター 准教授
長谷川洋介

展望・総説・総論

高分子材料の圧延加工

秋田県立大学 教授
邱 建輝

(地独)鳥取県産業技術センター 研究員
村田拓哉

秋田県立大学 特任助教
張 国宏

爆発衝撃波現象を利用したナノマテリアルなどの創製

熊本大学 産業ナノマテリアル研究所
(准教授)田中 茂
(教授)外本和幸

連載講座

植物の葉や花に関する力学的研究(2)
オオオニバスの葉はなぜ沈まない? その2

(株)衝撃工学研究所 執行役員
大阪大学 名誉教授
小林秀敏

機械構造用金属材料の超高サイクル疲労(39)
6. VHCF-2~VHCF-4の10年間の研究動向(19)

立命館大学 名誉教授
酒井達雄

CFDの基礎講座(50)
マイクロポーラ電磁流体への入門 その1「流れ場と保存則」
―磁性流体・誘電流体・エマルジョン―

慶應義塾大学 名誉教授
棚橋隆彦

特別講座:機械系大学院入試問題演習(13)

材料力学:神戸大学2020年夏季実施より

宮崎大学 工学教育研究部 教授
河村隆介

コラム:一杯のコーヒーから(179)

新しい機械工学を!

Stanford University visiting professor
慶應義塾大学 顧問
福田収一

新刊紹介

図解 Inventor実習(第3版)
船倉一郎/著 堀桂太郎/著
出版社:森北出版
定価:3,200円+税
発売日:2021年10月26日
ISBN:978-4-627-66623-8

工学・工業界ニュース

レビュー

レビューはまだありません。

“機械の研究 2021年12月1日発売 第73巻 第12号” の口コミを投稿します

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

こちらもおすすめ…