畜産の研究 2019年9月1日発売 第73巻 第9号

戦後、日本の畜産は先進国に一刻も早く追いつこうと、暗中模索のうちに数多くの研究が行われていました。そのような背景のもとで、昭和22年に姉妹誌である「農業および園芸」から、注目を浴び始めた畜産分野を独立させたのが本誌です。本誌は畜産研究関係者の中でも、試験研究所・大学先進農家に主な読者層を有し、研究要報や農家の経営事例をはじめとし、さまざまな情報を提供し続けています。

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判型 B5判
発行日 2019/09/01
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目次

産業動物

小特集 “アニマルウェルフェア国際シンポジウム”要旨
  1. デューク オブ バークシャー(The Duke of Berkshire商標登録)
    (“黒豚”牧場Walnoot & Wilgの経営者,獣医師)キース・シーペンス
  2. グローバルビジネスのアニマルウェルフェア戦略と投資家への影響
    (BBFAW家畜福祉ビジネスベンチマーク代表)ニッキー・エイモス,ロリー・サリバン
  3. 日本のアニマルウェルフェア畜産の現状と展開方向
    (AWFC Japan代表,日本獣医生命科学大学名誉教授)松木洋一

酪農科学講座 その15.牧草・飼料作物の繊維の構造と消化性
(畜産飼料調査所主宰)阿部 亮

(公益社団法人)日本技術士会による農業テキスト『農業・農村・食料をめぐる事情』の紹介(7)
―7.牛乳乳製品の加工―
(一般社団法人日本乳業協会 常務理事)本郷秀毅

草地の新しい植生調査法(14)-草地植生における種数の省力的カウント・推定法-
(西北農林科技大学草業科技学院,楊凌, 陝西省,中国)陳 俊
(茨城大学名誉教授)塩見正衛

哺乳動物の卵子(19)―特性と応用―
(元東北大学農学部教授)菅原七郎
(信州大学名誉教授)辻井弘忠

実践飼料学の失敗と成功(49)―品質管理半世紀の軌跡から―
(日本技術士会 畜産技術士センター,飼料・ペットフードコンサルタント)本澤清治

飼料学(174)―飼料用イネ―
(農研機構畜産研究部門家畜代謝栄養研究領域)永西 修
((一社)日本科学飼料協会)石橋 晃

Dr. Ossyの畜産・知ったかぶり(99)
(麻布大学名誉教授)押田敏雄
(東京農業大学)祐森誠司

糖質制限から見えるこれからの食と健康および農牧業技術協力(その12)
―糖質制限を化学する:脂肪と脂肪酸の基礎知識(2)―
((株)宏大,エクアドル リトラル工科大学)冨田健太郎

説明

小特集「“アニマルウェルフェア国際シンポジウム”要旨」

世界のAW(アニマルウェルフェア)食品企業の先進的なビジネス事業が日本の畜産業界および食品産業界に大きな変革をもたらすことが予測され、それは日本の消費者にとっても新たな生活価値観の変化をもたらすことになる。

日本においては「OIE基準に対応した『飼養管理指針』」「2020年オリンピック食材用のAW宣伝」「畜産物GAP認証制度」などによって、家畜福祉が社会的にクローズアップされている。

しかしながら、日本での家畜福祉畜産とAW食品のビジネスおよび消費市場の展開は欧米などの畜産先進国のみならず途上国に比べても大変遅れている状態である。本シンポジウムのねらいとして、そのような日本にとって重要な世界の“畜産革命”に対応する中長期の価値観とビジネス戦略の転換をどのように実現していくかという焦眉の課題を取り上げたい。

(AWFC Japan代表,日本獣医生命科学大学名誉教授)松木洋一

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