説明
巻頭記事「超スマート社会(Society 5.0)における価値共創型ものづくりの実現を目指して」
わが国の2016年度から5年間における科学技術の総合的計画が示される
第5期科学技術基本計画が2016年1月22日に閣議決定された.その中で,新しい
価値やサービスを持続的に創出するコンセプトとして,次のように定義される
「超スマート社会(Society 5.0)」が新たに提唱された.
超スマート社会:必要なもの・サービスを,必要な人に,
必要な時に,必要なだけ提供し,社会の様々なニーズに
きめ細やかに対応でき,あらゆる人が質の高いサービスを
受けられ,年齢,性別,地域,言語といった様々な制約を
乗り越え,活き活きと快適に暮らすことのできる社会
ここで提唱されている超スマート社会およびその共通基盤的な
サービスプラットフォームは,あくまで概念レベルの提唱であり,
今後の5年間においては,この具現化を可能とする科学的理論や
方法論の確立が重要な課題であると言えよう.
先行11システムの一つとして「新たなものづくりシステム」が位置付けられ,
IoTを駆使し本サービスプラットフォームにて他のシステムと有機的に繋がることで,
社会全体に新たな価値創出をもたらすことが期待されている.
本稿では,このような超スマート社会における価値共創型の新しいものづくりへの
具体的な取組みについて,読者の方々に何かのご参考になればということで,我々が
取り組んでいる事例をベースに紹介する.
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