説明
巻頭記事「最新ギヤスカイビング加工機の特徴」
歯車は、遊星歯車装置や制御装置など数多くの装置に構成されており、ロボット・自動車・船舶・飛行機に用いられるばかりでなく、時計やカメラの三脚、自動改札機にも幅広く使用されている重要な機械要素である。その中の一つとして自動車の自動変速機では高能率化・高精度化のため、多段化がすすんでおり、その構成部品である内歯車の需要も増してきている。これまで内歯車は主に大量生産にはブローチ加工が、少量生産にはギヤシェーパ加工が用いられてきた。内歯車の急増にともない、加工の高能率化および低コスト化がより一層要求されるようになった。これらの要求を満たす新たな工法としてギヤスカイビング加工は注目されている。
当社では JIMTOF2012、2014 にギヤスカイビング加工専用機である KPS20 を出展した。
取付け可能ワーク最大径が ?200 で、主に自動車用変速機の内歯車や小モジュールの内歯車が対象であった。
2015 年には対応ワークサイズの拡充を求める要望に応えるためワーク最大径が 300 mm まで対応可能な KPS30 を開発した。
製造業の生産形態は変化してきており加工ワークの多様化、多品種変量生産へのフレキシブルな対応や、自動化・無人化へのニーズが高まっている。
本稿では、これらの要求に応えるために当社が新たに開発したギヤスカイビング盤 KPS201/301 について紹介する。
(株式会社カシフジ 小室明宏)
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