説明
今の日本で「美味しいお米の品種」と聞くと、
多くの人がコシヒカリを想像するはずです。
全国で栽培される米の3分の1以上はコシヒカリです。
ところがコシヒカリには、いもち病という病気に弱いという弱点があります。
その対策として新潟県が開発した抵抗性品種が、「コシヒカリBL」です。
この品種は、いもち病防除のための農薬散布を減らせるため、
「減農薬農産物として消費者にアピールできる」
「環境への負荷が小さい」
「農薬散布の労力を削減できる」
などの数多くのメリットがあります。
新潟県の稲作農業を大きく変えつつある「コシヒカリBL」について解説します。
目次
口 絵
季節の花〔94〕−1月の花 ハゴロモキンポウゲ,ウナズキヒメフヨウ,カンツバキ,ショウジョウアナナス,ルエリア・マクランタ,シークヮーサー(実)/細木高志
当面の話題
食料自給率に意味はあるか〔1〕/編集部
論説・総説・資料・実用
イチゴ栽培圃場における水蒸気土壌消毒の実用化に関する研究/三浦周行
コシヒカリ新潟BLの開発とその利用/重山博信
北海道日高管内軽種馬生産地帯の土壌と牧草のマンガン含有率/水野直治・前田善夫
我が国の生物環境工学の発展〜半世紀あまりの研究活動を通じて〜/高倉直
連載記事
研究論文におけるエクセル・グラフのブラッシュアップ[その4]/三浦周行
国際学術振興を目指す学会のパラダイム[III]食料生産分野における「AI利用研究」の重要性/岸田義典
近代園芸学事始め[18]−ルソーのガーデニングと植物学に関する教育理念について(その1)−/金浜耕基
村と百姓の江戸時代〔その12〕/渡辺尚志
図解 果樹の形態形成〔27〕/新居直祐・中尾義則
日本における営利切り花バラ生産100年〔3〕/林勇
中琉貿易がもたらした食文化〔1〕中国のナマコやアワビ,フカヒレ及び昆布,沖縄のさんぴん茶/中村哲也
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