目次
巻頭連載
CISSにおけるシミュレーションソフトウェア開発と利用(5)
炭素繊維強化プラスチックの設計・製造シミュレーション
東京大学生産技術研究所
吉川暢宏
連載講座
CFDの基礎講座(52)
マイクロポーラ電磁流体への入門 その3「電磁場と流れ場の連成解析」
―磁性流体・誘電流体・エマルジョン―
慶應義塾大学 名誉教授
棚橋隆彦
植物の葉や花に関する力学的研究(3)
プラタナスの葉の脈系パターンの力学的役割
(株)衝撃工学研究所 執行役員
大阪大学 名誉教授
小林秀敏
脱炭素社会を実現するための材料複合化技術(2)
セラミック遮熱コーティング(TBC) その1/その2
一般財団法人 航空宇宙技術振興財団 評議員
伊藤義康
機械構造用金属材料の超高サイクル疲労(41)
6. VHCF-2~VHCF-4の10年間の研究動向(21)
15 NIMS における超高サイクル疲労特性に関する研究の取組み
立命館大学 名誉教授
酒井達雄
特別講座:機械系大学院入試問題演習(15)
オイラーの運動方程式の優しい導出について(1)
神奈川大学 名誉教授
伊藤勝悦
コラム:一杯のコーヒーから(181)
Natural Intelligence その2
Stanford University visiting professor
慶應義塾大学 顧問
福田収一
新刊紹介
後藤,仁志,1963-
出版社:森北出版
定価:9,000円+税
発売日:2024年10月4日
ISBN:978-4-627-67671-8
工学・工業界ニュース
説明
記事ピックアップ
「オイラーの運動方程式の優しい導出について」
航空機、ロケット、潜水艦などの運動を明らかにするためには 3 次元的に運動方程式を求めて、この方程式を解析する必要がある。力、変位、速度、角速度、運動量などを矢印と矢印に添える
スカラーで表して3次元的に数式展開することは物理的な意味を把握できるので、むしろ望ましい。しかし、多くの込み入った図を描く必要があるので容易ではない。このような場合はブラックボックスとはいわないまでも、グレーボックスを通して数式展開することになってしまい物理的な意味を捕捉できなくなるが、ベクトルを導入して解析した方が有利となる。
本講座では、高速回転する円板を有する構造体の運動の解明に重要となるオイラーの運動方程式の導入を目標にベクトルを用いて必要となる関係式を導いていく。ベクトルを用いて解析しても最終的にはスカラーの変数に関しての運動方程式に変換される。通常、これらの方程式は差分法などの数値解法を用いて解くことになる。
本講座ではベクトルの取り扱いが5回のシリーズでやさしく解説される。機械工学科の学生や機械技術者が本講座で学べば論文などの数式展開にベクトルが出てきても理解できるようになるはずと思っている。
神奈川大学 名誉教授
伊藤勝悦
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