説明
巻頭記事「燃焼器の超小型化(マイクロフレームテクノロジー)がもたらす燃焼制御の可能性」
燃焼場においては燃焼面近傍において物理量分布が急激に変化し、
その間に何千もの化学反応が起き、各種化学種が生成・消滅を繰り返す。
その結果として形成される火炎構造により燃焼安定性や生成物組成が
確定するため、全ての変化は火炎構造の変化を介して行われると考えてもよい。
例えば、予熱したり流速を増加させたりすると燃焼状態が変化するのは
誰もが体験することであるが、ユーザが変化させられる入力値を変えることで、
間接的に局所の火炎構造が変化したからに他ならない。
結局のところ、われわれが求める「燃焼制御」とは、
可能な限り火炎構造を直接制御できる領域を広げ、自由自在に
火炎構造を変化できる状態に近づけることにある。
さて、そのようなことは可能であろうか。
(豊橋技術科学大学 教授 中村祐二)
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