目次
展望・総説・総論
鉄道軌道における不確実性の理論的評価
新潟大学 工学部 社会基盤工学プログラム 教授
阿部和久
切削加工におけるレベル5の完全自動化システムへの取り組み
神戸大学 大学院工学研究科 機械工学専攻 准教授
西田 勇
動的モード分解による流体構造連成の時空間データポスト処理
北海道大学 大学院工学研究院 准教授
高橋裕介
連載講座
応用ウェーブレット解析入門(2)
離散ウェーブレット変換と多重解像度解析
神奈川大学工学部 准教授
藤ノ木健介
生体機械工学(25)
ガス交換膜振動型人工肺
工学院大学 工学部 機械工学科 名誉教授
橋本成広
カルマンフィルタとその周辺および応用(35)
非線形カルマンフィルタ(8)―ガウス型カルマンフィルタ(GKF)の計算アルゴリズム
岡山大学 大学院環境生命自然科学研究科 非常勤研究員
和田光代
立命館大学理工学部 名誉教授
杉本末雄
特別講座:機械系大学院入試問題演習
(66)「制御工学:東京大学2024年夏季実施より」
神奈川大学 教授
江上 正
歴史に学ぶ「機械の研究」
連載 「翼列の二次流れ序論」 より
編集部
新刊紹介
伊藤,勝悦,1945-
出版社:森北出版
定価:2,800円+税
発売日:2025年10月11日
ISBN:978-4-627-66194-3
工学・工業界ニュース
説明
巻頭記事
鉄道軌道における不確実性の理論的評価
現在、鉄道軌道では、新幹線同様に多くの在来線においても継ぎ目のないレールが導入されている。200 m以上の長さのレールをロングレールとよぶ。これにより乗り心地の改善や騒音・振動の低減などの効果が期待できる。鉄道軌道の動的・静的力学挙動の理解において、数理モデルにもとづいた理論解析や数値解析が有用となる。ロングレール軌道の場合、それを無限に長い構造で表現するのがもっとも自然なモデル化である。しかし、無限長軌道をそのまま数値解析することは容易ではない。そのため軌道を有限長で打ち切り、有限時間の応答を数値的に求める方法がもっとも一般的であろう。
本稿では、軌道長手方向に定常ランダムな不確実性が存在する場合を対象に、無限長軌道の静的・動的挙動を理論的・解析的に評価した事例を紹介する。静的挙動については、無限長軌道の座屈強度期待値の摂動法にもとづいた評価について紹介する。また、動的挙動に関しては、走行車輪と軌道との動的連成によるランダム振動の期待値評価について、解析的手法とその結果を示す。
新潟大学 工学部 社会基盤工学プログラム 教授
阿部和久
レビュー
レビューはまだありません。