トライボロジーハンドブック

19,800 (税込)

旧著「改訂版 潤滑ハンドブック」は、1987年に刊行され、多数の読者より好評を博した。本書は、今日の技術に対応すべく新たな構想で全編を書き直し、サイズもA5版からB5版へ大きくした2001年の新版である。

在庫あり

判型 B5判
第1版
ページ数 908
発行日 2001/03/30
ISBN-13 978-4-8425-0071-3 C3053
ISBN-10 4-8425-0071-9
JAN 1923053180002
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図書館: カーリル
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目次

A.設計編
1.トライボ設計の基礎理論(1.概論、2.固体接触理論、3.流体潤滑理論、4.混合・境界・固体潤滑理論)
 2.すべり軸受(1.すべり軸受の選定方法、2.回転機械用動圧すべり軸受、3.エンジン用動圧すべり軸受、4.静圧軸受、5.気体軸受、6.容積型コンプレッサ用動圧すべり軸受、7.自動車駆動系等各種すべり軸受、8.その他の軸受)
 3. 転がり軸受(1.種類と特徴、2.転がり軸受の摩擦、3.負荷能力と耐久性、4.使用法、5.潤滑法、6.精度・特性試験法)
 4.伝動要素(1.歯車、2.運動ねじ、ウォームラック、3.カム、4.クラッチ、5.ブレーキ、6.機械式無段変速機、7.その他の伝動要素)
 5.密封要素(1.種類と特徴、2.静的シール、3.接触式運動用シール、4.非接触式シール)
 6.特殊環境下のトライボ要素(1.清浄環境、2.冷媒圧縮機、3.人工関節、4.極限環境下)
 7.案内要素・固定要素(1.案内要素、2.締結ねじ、3.ピン)

B.材料編
 1.試験法と評価法(1.概要、2.摩擦・摩耗試験法、評価法、3.トライボ要素試験法、評価法、4.機械的性質試験法、評価法、5.表面分析)
 2.材料(1.概要、2.軸材料、3.すべり軸受、すべり面材料、4.転がり軸受、5.歯車、カム、ピストンリング材料、6.シール材料、7.工具、8.クラッチ、ブレーキ、9.その他の材料)
 3.表面改質(1.表面改質によるトライボロジー特性改善、2.物理蒸着、3.化学蒸着、4.拡散被覆法-化学反応法、5.めっき、6.塗膜、7.溶射、8.構造(組織)制御)
 4.リサイクル(1.リサイクルの現状、2.リサイクル技術、3.今後の課題)

C.潤滑剤編
 1.潤滑油(1.潤滑油の組成とその種類、2.潤滑油の性質と試験法およびその推算式、3.潤滑油の用途と選定)
 2.グリース(1.グリースの組成と性質、2.グリースの製造法、3.グリースの種類と用途、4. グリースの使用法および給油法)
 3.固体潤滑剤(1. 固体潤滑剤の種類と特徴、2.固体潤滑剤の用法)
 4.その他の潤滑剤(1.磁気記録媒体用潤滑剤、2.極限状況(特殊環境)下の潤滑剤、3.その他)
5.潤滑剤の安全性と管理(1.危険有害性、環境影響、関連法規、2.廃油・廃液の処理および再生)

D.メンテナンス編
 1.メンテナンスの概要(1.メンテナンス、2.メンテナンスの意義、3.メンテナンス工学の意義、4.メンテナンス工学の構成、5.メンテナンスとトライボロジー)
 2.メンテナンス方式(1.メンテナンス方式の種類、2.メンテナンス方式の選択、3.メンテナンスから見た機械設備の評価法、4.故障物理)
3.摩擦面の損傷(1.摩耗、2.焼付き、3.疲労損傷、4.キャビテーションエロージョン、5. 電食、6.表面処理層の劣化)
4.異常検出法および診断法(1.異常検出法、2.潤滑剤の劣化診断法、3.機械システムの信頼性・故障診断)
5.メンテナンストライボロジー(1.潤滑系・油圧系の管理とメンテナンス、2.メンテナンストライボロジーの適用例)
付表
索引

説明

 本ハンドブックは、1970年の「潤滑ハンドブック」、1978年の「増訂 潤滑ハンドブック」、1987年の「改訂版 潤滑ハンドブック」に続いて4回めの改訂にあたり、この間学会の名称が日本潤滑学会から日本トライボロジー学会に変ったことにより、本書も書名に「トライボロジー」を用いることになった。 今回のハンドブックの改訂に関しては、よりその実用性に主眼をおいた。すなわち“ハンドブックを出版するならそこに何を書くべきか”という発想ではなく、“利用する人は何を知りたいと思ってハンドブックを開くか”、そういう観点から編集された。さらに、最初の「潤滑ハンドブック」が発行されたときに比べてトライボロジーに関する出版物もかなりふえているので、それらとの併用を前提にして限られたページを有効に利用すべきとし、教科書的な解説は専門書に、先端的な展開は学会誌に、用語の手短な説明は「トライボロジー辞典」に任せて、できるだけ、すぐに使えるデータを掲載してある。複雑な数式よりも結果の図表を、学問上の重要性よりも実用性を重視しているといえる。こういう考えにもとづいて、トライボロジカルな問題を解決する手段である設計、材料、潤滑剤の三つと、トライボロジーの寄与の大きな応用分野であるメンテナンス、これら四つの編に分け、これまでとは全く異なった構成をとることにした。本書は各方面で利用され、トライボロジーの実践に役立つはずである。

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