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今月のピックアップ
「マンスリーレポート 日本の畜産事情」
~その1. 水田での粗飼料生産~
2020産米の価格は1俵60kgが前年よりも676円下落した、需要と供給のアンバランスが理由である。
2021年の食用米の作付面積をどのようにするかの議論が年末から始まり、現在(2021年2月)も続いている。ちなみに令和2年の日本の水稲作付面積は158万haで、その作付構成は主食用米が136.6万ha、備蓄米が3.7万ha、加工用米が4.5万ha、飼料用米が7.1万ha、稲発酵粗飼料(稲WCS)が4.3万ha、米粉用米が0.6万ha、新市場開拓用米(輸出向け米等)が0.6万haである。
需給をバランスさせるためには30万トン程度減らす必要があるという観測も出ている。それを受けて、作付面積の減少分を何で補うかの検討が各地でなされていると思う。受け皿の一つにイネWCSがある。
日本の飼料自給率の向上、耕畜連携による地域産業の活性化に貢献する生産手法であることは間違いない。
今月号では、水田からの稲WCSの生産について、日本の粗飼料生産という視点から考察する。
畜産飼料調査所主宰 阿部 亮
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