畜産の研究 2020年7月1日発売 第74巻 第7号

戦後、日本の畜産は先進国に一刻も早く追いつこうと、暗中模索のうちに数多くの研究が行われていました。そのような背景のもとで、昭和22年に姉妹誌である「農業および園芸」から、注目を浴び始めた畜産分野を独立させたのが本誌です。本誌は畜産研究関係者の中でも、試験研究所・大学先進農家に主な読者層を有し、研究要報や農家の経営事例をはじめとし、さまざまな情報を提供し続けています。

判型 B5判
発行日 2020/07/01
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説明

わが国の畜産業では,担い手の減少,高齢化の進行等により,家畜飼養戸数が減少し,畜産物の安定生産のためには,作業の効率化及び省力化による労働負担の軽減が喫緊の課題となっている。
畜産を魅力ある産業とし,担い手が意欲と能力を存分に発揮できる環境を創出していくためには,畜産技術においても,省力化・軽労働化や精密化・情報化などの視点からその革新を図って行くことが求められる。近年,ロボット技術や情報通信技術(ICT)等の活用が進展し,これらの技術革新により競争力強化が図られ,畜産分野においても,これらの技術の活用により,課題解決や成長産業への転換が期待されている。

畜産生産者の団体である一般社団法人全日本畜産経営者協会(全日畜注))は,日本中央競馬会の畜産振興事業による支援を受け,2018~2019年度の2年間,「スマート畜産調査普及事業」を実施した。本稿では,本事業の成果を紹介する。

目次

産業動物

世界と日本のアニマルウェルフェア畜産ビジネスの新展開(3)
―養牛産業におけるAW食品ビジネスとイノベーション―
第9回 日本とEUの酪農AWフードシステム開発の現状
(日本獣医生命科学大学)植木美希

スマート畜産技術の振興に向けて
―スマート畜産調査普及事業の成果を中心として―
(一般社団法人全日本畜産経営者協会(全日畜))
山田哲郎・大村順布・神谷康雄・松原英治・伊賀啓文・内田賢一

新型コロナウイルス感染症拡大の中、畜産への影響と今後の方向
(森山獣医師技術士事務所 代表,獣医師,技術士(農業-畜産),博士(農学))森山浩光

コロナの流行と畜産物消費への影響
(麻布大学名誉教授)押田敏雄

日本の畜産と農業のレビュー
~その5 日本の国土でどれだけの数の大家畜が飼えるか②~
(畜産飼料調査所主宰)阿部 亮

生物統計学講座(2)
―生物統計学用語―
(元慶応義塾大学総合政策学部非常勤講師)小林克己

家畜飼養管理の実践(7)
―子牛の育成管理-2―
(元東京農業大学)佐藤光夫
(静岡県立農林環境専門職大学生産環境経営学部)祐森誠司

飼料学(184)
―昆虫の飼料利用―
(静岡県立農林環境専門職大学)祐森誠司
(元東京農業大学)佐藤光夫
((一社)日本科学飼料協会)石橋 晃

Dr. Ossyの畜産・知ったかぶり(108)
歴史の中で生まれて偶像化された動物たち①
(麻布大学名誉教授)押田敏雄
(静岡県立農林環境専門職大学生産環境経営学部)祐森誠司

ベトナム国クワンガイ省の工業団地視察
~公益社団法人日本技術士会海外活動支援委員会の出張から~
(森山獣医師技術士事務所 代表 技術士,獣医師,博士(農学),
公益社団法人日本技術士会海外活動支援委員会 委員長)森山浩光

糖質制限から見えるこれからの食と健康および農牧業技術協力(その22)
―糖質制限を化学する:エクアドルの土壌塩類化と鉄沈澱・村民貧血―
((株)宏大,エクアドル リトラル工科大学)冨田健太郎

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