農業イノベーションの挑戦者

農業経営の将来像を考える

2,860 (税込)

本書でしか明かされない失敗談、未来の農業に求められる技術やアイデアなど、12事例を紹介。農業に携わる人は必読

在庫あり

判型 A5判
1版
ページ数 150
発行日 2023/03/31
ISBN-13 978-4-8425-0594-7 C2034
ISBN-10 4-8425-0594-x
JAN 1922034026001
図書館: カーリル
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目次

まえがき
第1章 農業イノベーション大賞受賞者にみる次世代農業経営の将来像

1.はじめに
2.農業イノベーション大賞の対象,選考基準および実施体制
3.農業イノベーション大賞2020受賞者
4.農業イノベーション大賞2021受賞者
5.農業イノベーション大賞2022受賞者
6.次世代農業経営の将来像
7.おわりに

第2章 農場を科学する研究開発型ビジネスモデル
―三重県津市の浅井農園―

1.はじめに
2.経営の概要
3.経営の理念と特徴
4.一歩先を行くデジタル農業
5.世界中から次世代農業人材が集結
6.おわりに―コロナ禍をさらなる発展へつなげる―

第3章 育種から食卓まで世界開拓JPサツマイモ!
―宮崎県串間市のくしまアオイファーム―

1.はじめに
2.急成長させた輸出事業
3.品質の安定が課題に
4.拡大し続ける事業
5.動画マニュアルを整備
6.産地一丸で基腐病対策

第4章 人材育成と働き方改革から生まれるイノベーション
―熊本県菊池市のセブンフーズ―

1.はじめに
2.セブンフーズの経営概要
3.人的資源管理
4.ICTを活用した養豚飼養・人材管理
5.持続可能な循環型農業をめざして
6.コロナ禍におけるリスク管理
7.おわりに

第5章 農業版iCDを使った農業人財育成モデル
―長野県御代田町のトップリバー―

1.トップリバーの経営概要および特徴
2.ICTを活用した教育ツールの構築
3.人材の外部化・流動化にも符合

第6章 地域資源・ICT活用低コスト野菜生産モデル
―岡山県笠岡市のエーアンドエス―

1.エーアンドエスの沿革
2.経営の概要
3.経営理念
4.経営面の特徴
5.おわりに

第7章 人材を育てながら,規模拡大を続ける
―新潟県上越市の穂海農耕―

1.異色の新規稲作経営者
2.生産から出荷に至るまでスマート化
3.規模拡大の過程で直面した壁
4.逆風の中で踏み出した一歩
5.現場起点のコンサルティングを始動

第8章 パン職人のまなざしで小麦を作る
―北海道本別町の前田農産食品―

1.「前田さんは宇宙人だから」
2.効率だけでは行き詰まる
3.理念を信じて強引に

第9章 ブロッコリービジネスを極める
―静岡県浜松市のアイファーム―

1.はじめに
2.3反から始めたブロッコリー経営
3.建設業界の経験を生かす
4.新技術で生産コスト削減へ
5.実需ニーズつかみ付加価値向上

第10章 農業者主導のオープン・イノベーションで精密農業を実現
―北海道大空町の馬渡農場―

1.はじめに
2.経営の概要
3.精密農業の可能性と法人の設立
4.精密農業技術のイノベーション
5.イノベーションの特徴
6.イソップ・コリドールによる価値共創
7.おわりに

第11章 ICT・ロボット技術活用による震災復興
―福島県南相馬市の紅梅夢ファーム―

1.農業の担い手が多い地域だった南相馬市
2.200年以上続く農家の9代目・佐藤良一さん
3.「3階建て」を意図した株式会社紅梅夢ファームの設立
4.革新的技術の積極的導入と若者の雇用
5.IoT技術の開発と利用
6.革新技術で復興を加速:まとめ

第12章 小菊の計画出荷モデル構築による水田転換
―秋田県男鹿市の園芸メガ団地共同利用組合―

1.稲作依存地帯からの挑戦
2.園芸メガ団地共同利用組合の概要
(1)コンソーシアム設立による生産体系の構築
(2)共同利用組合に加入する農業者の具体像
3.大規模機械化生産体系の確立に向けて
(1)大規模生産技術
(2)品種・技術対策
(3)コスト対策
4.新規参入者への支援のポイント
(1)「手ぶら」で農業に参入可能な仕組みづくり
(2)本事例が導く新規就農者支援のポイント
5.本生産体系の他地域への適用可能性

第13章 食品残渣堆肥を用いた次世代地域循環モデル
―愛媛県松山市のOCファーム暖々の里―

1.はじめに
2.OCファームの経営概要
3.食品残渣堆肥を用いた次世代地域循環モデル
4.今後の地域農業の課題
5.おわりに

第14章 農業イノベーション大賞の選考に参画して

1.はじめに
2.農業イノベーション大賞選考からみえてくる農業の将来
3.農業イノベーション大賞選事務局の経験と思い出
4.気候変動/サーキュラーエコノミーに対応できるリスク軽減ビジネスモデルイノベーションの共創に向けて
5.農業イノベーション大賞に寄せて
6.農業イノベーション大賞選考からみえてくる農業の将来
7.終わりなき挑戦に与えられた賞―農業イノベーション大賞選考委員会を振り返って―

第15章 農業イノベーションの現状と展望
―政府統計やアンケート調査から農業経営の将来像を考える―

1.はじめに
2.「農業センサス」でみる個人経営と法人経営の動向
3.独自アンケート調査でみる農業法人におけるイノベーションの実施状況
4.おわりに

索引・執筆者一覧

説明

農業の重要な特徴の一つは多様性であり、さまざまな形態の農業経営が併存している。そのため、どこに焦点をあてるかによって、いろいろな「姿・形」をみせる。農業を暮らしとして、ビジネスとして重視する人々など、多様な面をもつこと自体が農業の魅力といえる。

農業や農業経営の将来はどうなるのだろうか。農業は零細で収益性も低く衰退産業の代表のようにみえるかもしれない。現在の農業の大きな問題点ともいえるだろう。しかし近年、若い世代が農業をはじめ、地域で活躍し自然豊かな暮らしを楽しむということが増えてきた。会社を設立し事業展開をおこない、ほかの産業に引けを取らない成功を収めている事例も増えた。

本書は、農業情報学会が毎年「農業イノベーション大賞」として表彰している各受賞者の未来の農業に求められる技術やアイデアなど、12事例を最前線で挑戦する人々として紹介。農業に携わる人は必読。

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