図説 カメムシの卵と幼虫

9,900 (税込)

本書は、カメムシに対する理解を深め害虫防除に生かせる一冊です。主要種8科87種の卵と幼虫を掲載しています。精密で大きな形態図を用いたことで、発育期の形骸的特徴がよく分かります。種名の判別も容易にできます。さらに生態的特徴も詳細に解説されています。

在庫あり

判型 B5判
第1版
ページ数 323
発行日 2004/03/31
ISBN-13 978-4-8425-0362-2 C3061
ISBN-10 4-8425-0362-9
JAN 1923061090003
図書館: カーリル
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目次

1章 外部形態
1.外部標徴(1.成虫:2.卵:3.幼虫)、2.発育過程における形態的変化(1.卵:2.幼虫)
2章 発育期の生態
1.産卵場所および幼虫期の生活場所:2.幼虫期の摂食戦略:3.卵および幼虫期の生き残り戦略:4.幼虫期の臭腺分泌物の放出:5.卵態越冬と幼虫態越冬:6.発育
3章 主要種の発育期
1.カメムシ上科の各科の形態的特徴の要点
2.カメムシ上科の各科の検索
3.クヌギカメムシ科(1.生態的特性:2.形態的特徴:3.発育期における2属の識別:4.クヌギカメムシ属:5.クヌギカメムシ:6.サジクヌギカメムシ:7.ヘラクヌギカメムシ:8.Urochela DALLAS:9.ナシカメムシ:10.ヨツモンカメムシ)
4.マルカメムシ科(1.生態的特性:2.形態的特徴:3)発育期における2属の識別:4.Coptosoma LAPORTE:5.ヒメマルカメムシ:6.タデマルカメムシ:7.マルカメムシ)
5.ツチカメムシ科(1.生態的特性:2.形態的特徴:3.生活への形態的適応:4.発育期における3亜科・6属の識別:5.ツチカメムシ亜科:6.モンツチカメムシ亜科:7.ベニツチカメムシ亜科)
6.キンカメムシ科(1.生態的特性:2.形態的特徴:3.生活への形態的適応:4.発育期における2亜科・7属の識別:5.キンカメムシ亜科:6.チャイロカメムシ亜科)
7.ノコギリカメムシ科(1.生態的特性:2.形態的特徴:3.発育期における2属の識別:4.ノコギリカメムシ:5.ヒロズカメムシ)
8.カメムシ科(1.生態的特性:2.形態的特徴:3.発育期における3亜科の識別:4.クロカメムシ亜科:5.カメムシ亜科:6.クチブトカメムシ亜科)
9.エビイロカメムシ科(1.生態的特性:2.生活への形態的適応:3.エビイロカメムシ)
10.ツノカメムシ科(1.生態的特性:2.形態的特徴:3.生活への形態的適応:4.発育期における4属の識別:5.Acanthosoma CURTIS:6.ハサミツノカメムシ:7.セアカツノカメムシ:8.ミヤマツノカメムシ:9.エゾツノカメムシ:10.エサキモンキツノカメムシ:11.Elasmucha STAL:12.ヒメツノカメムシ:13.クロヒメツノカメムシ:14.セグロヒメツノカメムシ:15.アカヒメツノカメムシ:16.Elasmostethus FIEBER:17.ベニモンツノカメムシ:18.セグロベニモンツノカメムシ:19.Elasmostethus sp. A)
引用文献

説明

カメムシは一般には悪臭を放つ虫として嫌がられているが、カメムシ上科はカメムシ類の中で最もよく知られている一群であり、斑点米カメムシや果実吸害カメムシなど、多くの現在の難防除害虫や捕食性天敵として利用価値をもつグループを含む。本書では日本産カメムシ上科の各科および主要属の卵および幼虫の分類を行い、主要種を同定することを主目的とし、卵と幼虫各齢の形態的特徴を明らかにして識別点を示し、同定を可能にした。筆者はカメムシ上科の発育期の形態的比較研究と生態研究を長年にわたって続け、8科87種の全形や必要な部分を図示することができた。これは日本産カメムシ上科の既知種152種の64.4%にあたり、農・園芸害益虫や不快害虫とされているカメムシ上科の主要種を全部包含している。

また研究の今後の発展に寄与するため、各科および主要属の発育期における生態的特徴を概説し、主要種の生態的知見をまとめて略述した。本書が読者のカメムシに対する理解を深め、分類学的、生物学的またはその他のカメムシ研究や対策に役立つことを期待したい。

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