植物水分生理学

3,740 (税込)

作物の水分生理の基礎的な参考書として、学生のみでなく、水分生理に興味を持つ研究者のためにも参考になる専門書。 

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著者:
判型 A5判
第1版
ページ数 263
発行日 2001/02/05
ISBN-13 978-4-8425-0070-6 C3061
ISBN-10 4-8425-0070-0
JAN 1923061034007
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説明

農業生産にとって水は欠かすことのできないものである。水を確保するために人々は努力を重ねてきた。しかし、環境保全の視点から水を有効利用せねばならないことは21世紀に入る今、さらに切実なものとなってきている。しかしながら、作物に水が必要であることは分かっていたとしても、どれほどの水が必要であるのかを明確に理解をした上で、水の節約をするとしても節約の基準となるものがなければ水の有効利用を行うことができない。

本書では、作物の水分状態とはどのようなものであるかをテーマに、水の物理化学的な性質を基にして定義されている水ポテンシャルの概念を基礎から説明し、植物にとっての水ポテンシャルの概念の大切さについて理解を深めていただくことを第一目標として書かれている。また、水ポテンシャルの概念のみでなく、水ポテンシャルの計測法について原理を含めて計測事例を示しながら解説している。一方、実際の圃場レベルにおける土の水ポテンシャル計測の重要性についても述べている。

これまでの水分生理学の研究者は物理化学を軸にして研究を進めてきた人々が多かった。しかし、時代の流れに乗って分子生物学が盛んとなり、物理化学および物理を勉強する学生が植物生理を勉強しなくなったため、水分生理学でも物理化学を基にして、基礎的な研究を行う水分生理学者の数が減少し始めている。水ストレス・塩ストレスの研究では、分子生物学的な研究が急速に伸びているが、環境の水分状態を計測するための水分計測の価値は、減少してしまったわけではなく、圃場、植物個体、植物組織、植物細胞レベルでの正確な水ポテンシャル計測はこれから益々重要になってくることと思われる。本書は水分生理の基礎的な参考書として、学生のみでなく、水分生理に興味を持つ研究者のためにも参考になる専門書である。

目次

1.農業生産と水分生理
 1:環境要因と農業生産収量
 2:水分状態の指標となる水ポテンシャル
 3:水ポテンシャルの定義
 4:水ポテンシャルの構成成分
 5:水ストレスと生理代謝の関係
 6:水利用効率と収量高
 7:水分欠乏が結実に及ぼす影響

2.水ポテンシャルの概念と計測法
 1:水ポテンシャルの導入
 2:水ポテンシャルの計測と相対湿度
 3:サイクロメーターの構造
 4:細胞レベルでの水分計測
 5:プレッシャーチャンバーでの水ポテンシャル計測
 6:pFと土壌の水分状態

3.植物細胞内での水と浸透圧
 1:浸透圧の理論と計算
 2:浸透圧の形成と半透膜の性質
 3:拡散とブラウン運動
 4:細胞における水透過率と溶質の透過率

4.水ストレスと細胞伸長阻害
 1:細胞伸長に伴った水拡散と水分状態
 2:生長制御に関連するパラメーター
 3:環境ストレス下での細胞伸長制御

5.細胞壁の構造と細胞壁伸展
 1:細胞壁の構造と物理特性
 2:弾性に関するフックの法則
 3:水圧下での歪み
 4:植物の生長部位における弾性・塑性伸展性
 5:生長に伴った細胞壁伸展率と細胞壁塑性との関係
 6:凍結・解凍組織における弾性・塑性成分
 7:細胞計測と組織計測での弾性係数の比較

6.蒸散の制御と光合成の順化機構
 1:空気湿度変化に伴う気孔開閉機構
 2:水ストレス下での気孔開閉機構
 3:水ストレス下での光合成と葉の生長
 4:水ストレス下における光合成と炭酸ガス富化
 5:水ストレス下での光合成の順化機構

7.土壌の水分調節と果実における糖集積
 1:マルチ処理による水切り
 2:糖度計測とマルチ処理による糖集積
 3:果実における糖集積の機構

参考文献、索引

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