説明
何かしら 「機械」 に関わる仕事をする場合,機械を設計する,機械部品を製造する,機械を組み立てる,機械を使うなどのどれかの段階で仕事をすることになるのではないだろうか.これらの仕事をするうえで,少なくとも 「機械要素」 についての基本的な知識をもっていることは,仕事の質を高めるための必要条件であるといってもよいと思われる.
機械要素は,「ねじ」 や 「軸受」,「歯車」 など機械を構成している最小単位の部品であるが,これらの性能が機械全体の性能を左右することになる.そればかりか,例えば,ねじ1本でも,欠陥があれば人命に関わる事故につながることもあるので,機械要素の一つ一つについて,その役割を十分に理解しておく必要がある.
個々の機械要素,ねじや歯車などを取り上げてみると,それらは 古くは紀元前から脈々と受け継がれ,改良されてきた技術の塊であるが,まだまだ日々改良や開発が行われている.機械要素に要求される性能・仕様が上がってきているためである.
本書は, はじめて 「機械要素」 について学習する人や機械関連の学習を始めたばかりの人を対象にし,機械要素には数多くの種類があり,それらが何処で,どのように使われるかを知ることが第一歩と考え,できる限りわかりやすいように,現物の図・写真を多用した.また,機械要素を使う立場の人と機械要素をつくる立場の人のどちらにも必要な基本的な知識を示すことを目標としたが,説明不十分と思われる部分は参考文献などを参照願いたい.
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