土壌と生産環境

3,300 (税込)

土と農作物の生産およびそれに関わる環境保全について私見を交えながら事例を示して解説。

在庫あり

判型 A5判
第1版
ページ数 204
発行日 2002/01/18
ISBN-13 978-4-8425-0090-4 C3061
ISBN-10 4-8425-0090-5
JAN 1923061030009
図書館: カーリル
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説明

日ごろから著者が各地の農業生産現場や環境調査現場を訪れ、折に触れて感じ、課題解決を迫られて、調べ、研究した成果を書き留めてきたものが、積もり積もってついに本書「土壌と生産環境」として上梓された。 我々は土の上に立ち、土に生育した農作物を食べ、木々の緑やその機能を利用しながら毎日の営みを続けている。しかし土のことやそれを取りまく環境、とりわけ食料や快適な緑の空間をもたらす分野のことについて筋道をたて、系統的に学ぶ機会は一般に少ない。そこで著者は、本書を入門テキストとして、これらの関係を現場の事象を介して学ぶきっかけを広く、平易に記述することを考えた。主に、・土のこと、・水田の土とイネ・コシヒカリ栽培のこと、・畑の土と品質を配慮した野菜の有機(質肥料)栽培のこと、・生物性廃棄物の堆肥化と土による分解、リサイクル利用、・環境の保全、とくに沙漠緑化の5分野に絞っている。とかく教科書的に広く記述すると総合的になり、個別の具体例が少なくなるため、基本的なことが生産面で実際にはどのように応用されているのかを、地域的な事例を折込みながら述べている。  ていねいにわかりやすく、読みきりの短文で紹介された具体的な事例報告を読み進めるうちに読者は自然に「土壌―植物―(動物)人間」をめぐる物質循環の大切さになじんでいくであろう。  本書は中、高、大学の農業実践教育の教材としてばかりでなく、大学の環境科学教育の教材としても学生達に訴えるものがあると私は確信する。また本書を実際の農家を指導されておられる全国の普及員の方々にもぜひ読んでいただきたい。著者の実践的な課題解決の手法は大いに参考になるものである。

目次

1章 土[1.笑顔の土をどう作るか/2.生産にかかわる環境/3.ホウレン草を植えるのに4000年?/4.土壌の生成、土は生きもの/5.土壌が持つ機能の利用/6.水田の土壌環境と稲作/7.水と土壌のかかわり/8.豊かな土の衰え/9.土の老化を防ぎ健康を支えるケア]
2章 水田土壌とイネの栽培[1.中山間地域の耕地環境/2.自然の厳しい環境と食料生産/3.山間地のおいしい米づくり/4.おいしい米を作る土壌環境/5.土の機能を生かす不耕起のイネ作り/6.イネの不耕起移植栽培Q&A/7.イネの本田における窒素吸収/8.水稲冷害とリン酸/9.期待される環境ストレスに強いイナ作技術/10.ケイ酸吸収を促す水管理/11.挫折倒伏しなかった多収イネはここがちがう]
3章 畑土壌と野菜の有機栽培[1.地球の友達/2.有機質肥料の上手な使い方/3.有機質肥料と無機質肥料で根のはり、水分、空気、CECはどう変わったか/4.地場野菜のおいしさを支えるアクと土/5.おいしいお茶と土/6.自然の土に学ぶ…焼畑にみる土を守る先人の知恵]
4章 生物性廃棄物の堆肥化・リサイクル[1.生産環境と廃棄物のリサイクル/2.畜産廃棄物のリサイクル利用/3.生ゴミは大切な資源/4.食品産業廃棄物のリサイクル利用/5.好気性の高温耐性菌で下水汚泥と家畜糞尿を完熟堆肥化/6.金沢城内間伐材を堆肥化する/7.新規開墾畑での廃棄資材施用と良質な野菜生産/8.緑地公園も環境ストレスを受けている]
5章 イネによる沙漠緑化[1.沙漠化と地球環境の保全/2.内蒙古における水稲による沙漠緑化/3.ゴビ沙漠にコシヒカリ/4.イナ作によるゴビ沙漠の緑化]
文献  
資料編[日本の河川水の平均化学組成/海水1kg中に含まれるイオンの量/土壌の反応と土壌養分および作物生育との関係/肥沃な水田や畑の土をつくるめやす/各種有機質資材の全炭素と易分解性炭素含量/有機質肥料中の微量成分含量(例)/植物に必要な養分/主な元素の欠乏症と過剰症/重金属による土壌汚染に関する基準値と作物の重金属(cd)吸収抑制/世界の主な沙漠と寒流/環境問題相互関連図/地球温暖化の原因/温暖化へ産業活動が与える影響を製品と二酸化炭素発生量から見る/二酸化炭素の発生と吸収/大気中二酸化炭素濃度の変化と影響/世界の米生産量上位10国(1997年:もみベ-ス)/世界の米輸入量上位10国(1998年:精米ベース)/世界の米輸出量上位8国(1998年:精米ベース)/花壇やプランターなどの土の湿り具合と水やりの目安/育苗や作物の初期生育比較を目的とした簡便な肥料、資材の肥効試験法/堆肥化作業の際に必要な窒素を含む資材量の算出法]
索引

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