農業および園芸 2024年3月1日発売 第99巻 第3号

2,420 (税込)

農学・農業上の新しい研究と実際増益に役立つ内外の新説を、迅速かつ正確に提供することを主眼に毎号、現在直面している話題を巻頭に、論説・総説・資料、実用記事、研究要報、外国文抄録、連載記事、新品種解説、ニュースなどを掲載のわが国唯一の農業総合誌です。最新知見の収集にぜひご購読下さるようお薦めします。

在庫あり

判型 B5判
発行日 2024/03/01
JAN 4910073030346
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目次

口絵

季節の花〔168〕-3月の花 キヌヤナギ,シナミザクラ,チューリッパ・ポリクロマ,アスペルラ・オリエンタリス,クレマチス・カートマニー‘ジョー’,ヤマシャクヤク

元 島根大学 生物資源科学部
細木高志

当面の話題

日本人の今後の食生活

編集部

論説・総説・資料・実用

赤色系レタスの着色向上に関する研究

園芸研究家
三浦周行

モモ新品種「ひめまるこ」の特性と栽培上の留意点

農研機構 果樹茶業研究部門
河野 淳

トマト長期多段栽培における開花から収穫までの栽培環境と収量との関係

神奈川県農業技術センター
小泉明嗣

宮城県における水田土壌化学性の推移

宮城県古川農業試験場
瀧 典明
島 秀之

現 宮城県仙台地方振興事務所
石川亜矢子

セリの養液栽培が生産と環境に与える影響の評価

千葉大学大学院園芸学研究院
中野明正
淨閑正史

宮城県農業・園芸総合研究所野菜部
高橋勇人

株式会社いけうち
彦坂陽介

堆肥および後作緑肥が道央低地土たまねぎ畑の土壌炭素貯留に及ぼす影響

道総研中央農業試験場
鈴木慶次郎

現 道総研十勝農業試験場
坂口雅己

連載記事

アスパラガスにおける雌雄異株の研究の現状と展望
その3.雌雄異株のアスパラガスの栽培では,雌株と雄株のどちらを利用するのが有利なのか?

明治大学農学部
元木 悟

東北大学大学院生命科学研究科
菅野 明

縄文人の生活~その衣食住を探る~〔6〕
縄文時代の衣を推しはかる(3)編みと織りの起源およびその後の発展について

信州大学名誉教授
木口憲爾

元大阪府立大学大学院
樽本 勲

移行期の乳牛の管理〔9〕乳牛の産褥疾患

信州大学名誉教授
辻井弘忠

ジャック・ハーラン著「Crops and Man(作物と人間)」第3版
栽培植物と人間の共進化について伝えるもの[27]
第11章 南北中央アメリカ

浜松ホトニクス株式会社
中川 仁

ブックガイド

獣医外科学
佐々木伸雄/編集 西村亮平/編集
出版社:朝倉書店
定価:22,000円+税
発売日:2024年1月10日
ISBN:978-4-254-46039-1

農界ニュース

説明

論説・総説・資料・実用

宮城県における水田土壌化学性の推移

宮城県内水田土壌において、近年の土壌化学性の変化を明らかにすることで今後の土壌管理の方向性を見出すことを目的とし、2008年から2019年の各調査事業における定点調査結果から、有機質資材などの施用状況や県内水田土壌の作土層における化学性の変化を短期的な推移として取りまとめて報告する。

調査地点全体としての土壌有機物含量や土壌窒素含量の変動は少ないが、可給態窒素含量が比較的低い地点が増加傾向にあり、このうち転作頻度の高い地点では12年間でほぼ半減していた。可給態リン酸に関しては、牛ふん堆肥などを継続的に施用している地点ではリン酸無施用栽培が可能な水準の地点もあったが、リン酸質資材での土づくりが必要な地点が全体の2割程度存在した。

可給態ケイ酸は目標値を上回る地点が9割以上であるものの、値が高い地点の減少傾向が見られた。交換性塩基類については高めの値で維持される傾向にあり、特に交換性カリで顕著だった。

以上のように、宮城県内水田土壌の化学性は全体としては良好な状態が維持されていると思われるが、堆肥施用割合の若干の減少傾向や転作の影響により可給態窒素が減少している地点も散見された。そのため、個々のほ場の可給態窒素を含む土壌診断を数年おきに定期的に実施し、必要に応じて堆肥の施用や施肥設計の再検討を行うことが重要と考えられた。

宮城県古川農業試験場
瀧 典明
島 秀之

現 宮城県仙台地方振興事務所
石川亜矢子

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