機械の研究 2024年6月1日発売 第76巻 第6号

2,970 (税込)

本誌「機械の研究」は、1949年(昭和24年)、それまでの
機械工学の概念を脱却して、工学・工業の一環としての機
械工学に関する新しい研究と技術の進歩を提供する事をそ
の主眼に創刊した月刊誌です。工学全般・工業に関連した
研究分野において、最新かつ重要な学理および興味深い研
究成果を平易に解説しています。

在庫あり

判型 B5判
発行日 2024/06/01
JAN 4910028170646
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目次

展望・総説・総論

ハニカム多孔質体による大伝熱面・高熱流束除去技術

九州大学大学院 工学研究院 機械工学部門 教授
森 昌司

複合材料の力学入門(4)

拓殖大学 名誉教授
笠野英秋

連載講座

生体機械工学(9)
電気インピーダンスによる細胞配向計測

工学院大学 工学部 機械工学科 教授
橋本成広

植物の葉や花に関する力学的研究(16)
樹木の葉にみる葉身全体の剛性維持戦略

(株)衝撃工学研究所 執行役員
大阪大学 名誉教授
小林秀敏

光ファイバー型赤外線輻射温度計の設計製作から計測まで(14)
レーザ加工温度の測定例(その3)―割断

金沢大学 名誉教授
上田隆司

機能材料と構造の力学(5)
粒子分散および短繊維強化複合材料の引張特性

東北大学 大学院環境科学研究科 准教授
栗田大樹

一杯のコーヒーから(208)

社会デザイン その6―身体感覚

元 Consulting Prof., Stanford Univ
慶應義塾大学 (顧問)
福田収一

特別講座:機械系大学院入試問題演習

(48)材料力学:早稲田大学2023年夏季実施より

神奈川大学 名誉教授
伊藤勝悦

編集部だより

WordとPowerPointで書く数式

歴史に学ぶ 「機械の研究」

第11巻 掲載 「欧州紀行 ―主として2輪車と小型2サイクルエンジンについて―」

編集部

新刊紹介

固体力学入門 = Introduction to Solid Mechanics
吉村,彰記 荒井,政大,1967-
出版社:森北出版
定価:3,200円+税
発売日:2024年10月7日
ISBN:978-4-627-67731-9

工学・工業界ニュース

説明

巻頭記事「ハニカム多孔質体による大伝熱面・高熱流束除去技術」

データセンターにおいて革新的な冷却技術の導入は、高発熱密度化への対応の問題だけではなく\(\text{CO}_2\)削減にも関連しており、例えばデータセンターにおいて沸騰相変化を用いた直接外気冷却システムが構築できればヒートポンプによる空調設備が不要になるので2030年までにデータセンターで年間約1 240万トンの\(\text{CO}_2\)削減効果があるとわれわれは試算している。さらに、2050 年にはデータセンターの電力消費量が2030年の100倍以上になるとの報告例もあり、革新的な冷却技術がデータセンターに導入できれば、その影響は極めて大きい。

以上の背景から、著者らはこのような分野に適用可能な沸騰冷却技術を開発してきた。本稿では、そのなかでもハニカム多孔質体を用いた技術について紹介させて頂きたい。

九州大学大学院 工学研究院 機械工学部門 教授
森 昌司

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