機械の研究 2021年2月1日発売 第73巻 第2号

2,750 (税込)

本誌「機械の研究」は、1949年(昭和24年)、それまでの
機械工学の概念を脱却して、工学・工業の一環としての機
械工学に関する新しい研究と技術の進歩を提供する事をそ
の主眼に創刊した月刊誌です。工学全般・工業に関連した
研究分野において、最新かつ重要な学理および興味深い研
究成果を平易に解説しています。

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判型 B5判
発行日 2021/02/01
JAN 4910028170219
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説明

巻頭記事「機械加工における雰囲気が加工現象に及ぼす影響」

機械加工における現象には、複雑怪奇ゆえに解明されていない、もしくは誤解されているものもあり、筆者はその1つである前加工面における広い意味での雰囲気の影響に着目し、研究してきた。切削、研削、砥粒加工においては、レビンダー効果と多くの人が認識している現象もその1つである。

今後掲載の一連の拙稿は、上記の切削における現象を筆者は塗布効果と称しているが、この塗布効果について軟質金属切削で明らかになった発生条件やメカニズム、切削油剤の潤滑効果における塗布効果の割合、塗布効果発生の最小油膜厚さなどを解説する。

さらに難削材のステンレス鋼、チタン合金、インコネルにおける場合についても言及する。補足として、レビンダー効果(これに相反する効果も認識されている)などの環境が材料の機械的性質や機械加工に及ぼす影響の一連の研究結果を紹介する。これは、環境の影響を考察する際にレビンダー効果として説明している場合が散見されるが、実際に過去の環境の影響に関する研究結果を十分吟味しているか疑問な点もあるので、そのようなことが起こり得ないようにと記述する。

次いで、塗布効果とレビンダー効果とを区別するために、工業材料として通常よく使用される材料で、レビンダー効果が発生するか、引張試験やクリープ試験を実施したのでその結果を紹介する。最後に脆性材料のガラスについての結果も紹介する。

これらの拙文が機械加工における切削油剤の効果的な使用法の一助になれば幸いである。

岡山理科大学 工学部
機械システム工学科 名誉教授
金枝敏明

 

目次

連載講座

機械加工における雰囲気が加工現象に及ぼす影響(1)
切削における塗布効果

岡山理科大学 工学部
機械システム工学科 名誉教授
金枝敏明

CFDの基礎講座(37)
Maxwellの熱力学的関係式と共役熱伝達 前編/後編

慶應義塾大学 名誉教授
棚橋隆彦

流体シミュレーション・ソフトウェア講座
Flowsquare+による数値熱流体力学(6)

Nora Scientific 代表
東京工業大学 工学院 助教
源 勇気

機械構造用金属材料の超高サイクル疲労(31)
6. VHCF–2~VHCF–4の10年間の研究動向(11)

立命館大学 名誉教授
酒井達雄

詳しく学ぶ ねじ締結の基礎(28)(29)
第5部 ねじの締付け(1)(2)

酒井ねじ締結相談室 室長 工学博士
日本機械学会フェロー
酒井智次

パリ協定以降の世界と日本のエネルギー動向(34)
水素エネルギー社会の課題と展望 その3

一般財団法人 航空宇宙技術振興財団 評議員
伊藤義康

コラム:一杯のコーヒーから(169)

21世紀 ― 日本文化を売ろう!(その1)

Stanford University visiting professor
慶應義塾大学 顧問
福田収一

特別講座:機械系大学院入試問題演習(2)

材料力学:東京大学2019年夏季実施より

神奈川大学 名誉教授
伊藤勝悦

工学・工業界ニュース

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