目次
展望・総説・総論
ジャイロ式波力発電の特性と展望
大阪大学 大学院工学研究科 地球総合工学専攻 船舶海洋工学部門
(准教授)飯田隆人
非線形波動変調にもとづく接触型損傷の検出
滋賀県立大学 工学部 機械システム工学科
(講師)田中 昂
粘弾性流体中を上昇する単一気泡の運動
徳島大学大学院 社会産業理工学研究部 機械科学系
(教授)太田光浩
連載講座
CAEを活用した生産技術分野の最適設計(5)
Q&A
金沢大学 設計製造技術研究所
(教授)北山哲士
相変化スラリーの基礎と研究の最前線(7)
相変化エマルションの基礎特性
青山学院大学 理工学部 機械創造工学科
(助教)森本崇志
(教授)熊野寛之
環境エネルギーシステム工学(3)
大気の組成と大気層の構造,大気汚染の影響
大阪公立大学 大学院工学研究科
(准教授)山崎晴彦
(教授)大久保雅章
医療機器工学入門(3)
医療機器産業(前編)
東京医科歯科大学(現・東京科学大学)
(名誉教授)高久田和夫
特別講座:機械系大学院入試問題演習(77)
機械力学:東京科学大学2025年夏季実施より
神奈川大学
(名誉教授)伊藤勝悦
工学・工業界ニュース
説明
巻頭記事
ジャイロ式波力発電の特性と展望
本稿では、波浪中の浮体運動とフライホイールのジャイロ効果を利用して発電をおこなう 「ジャイロ式波力発電」について紹介する。ジャイロは読者である機械屋の方々にとってはなじみ深いものと思われる。一方で波力発電はあまりなじみがないのではないだろうか。海に浮かべた物体(浮体)の波のなかでの運動はなかなかに複雑で、特に波で浮体が揺れることによって新たな波が生じることから、波と浮体の双方向の連成が重要である。
具体的には、波力発電は波エネルギーが浮体の運動エネルギーに変わり、その運動エネルギーの一部は電力に変換されるが、それ以外はまた波エネルギーに再変換されて外側に出ていく。このことから、波力発電の現象を理解するためには自由表面(水面)の流体力学の知識が必要不可欠であり、伝統的には造船屋の専売特許としてきた分野である。著者はまさにこの浮体と波の相互干渉の流体力学を専門とする研究者であり、造船屋という立場からジャイロ式波力発電の原理解明をおこなった 1)。結果として非常に興味深い知見が得られたため、本稿にて皆様にご紹介させていただく次第である。
大阪大学 大学院工学研究科 地球総合工学専攻 船舶海洋工学部門
(准教授)飯田隆人
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