農業および園芸 2026年6月1日発売 第101巻 第6号

2,420 (税込)

農学・農業上の新しい研究と実際増益に役立つ内外の新説を、迅速かつ正確に提供することを主眼に毎号、現在直面している話題を巻頭に、論説・総説・資料、実用記事、研究要報、外国文抄録、連載記事、新品種解説、ニュースなどを掲載のわが国唯一の農業総合誌です。最新知見の収集にぜひご購読下さるようお薦めします。

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この商品の発売予定日は2026年6月1日です。

判型 B5判
発行日 2026/06/01
JAN 4912073030661
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目次

口絵

季節の花〔195〕-6月の花 タニワタリノキ,ネジバナ,キンコウボク,メリニス‘サバンナ’,ウシノシタ,トラフアナナス

元 島根大学 生物資源科学部
細木高志

論説・総説・資料・実用

ホウレンソウの高温下での栽培に関する研究

園芸研究家
三浦周行

水稲減化学肥料栽培における有機質肥料の早期施肥技術

北海道立総合研究機構上川農業試験場
熊谷聡

北海道立総合研究機構道南農業試験場
五十嵐俊成

水稲病害における耕種的防除

富山県農林水産総合技術センター農業研究所病理昆虫課
三室元気

種子形成期の高温曝露によるパンコムギ種子の高温発芽能の獲得

東京大学大学院 農学生命科学研究科
松永幸子

鳥取大学 乾燥地研究センター
辻本壽

施設園芸生産における新養液栽培システム(セミドライフォグ噴霧水耕)の開発

株式会社いけうち アグロ事業部 課長
兵庫県立大学 環境人間学部 助教
彦坂陽介

神戸大学大学院 農学研究科
金地通生

シリーズ「家畜の繁殖機能を科学する」〔2〕
―哺乳類の繁殖機能をコントロールする脳のメカニズムとその応用への展望―

名古屋大学 大学院生命農学研究科 名誉教授
束村博子

帯広畜産大学 グローバルアグロメディシン研究センター 准教授
真方文絵

連載記事

花の香り 12か月
6月:クチナシ

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
野菜花き研究部門 露地生産研究領域
大久保直美

構造変動の現局面〔3〕都道府県別農業構造の集中度の計測と考察
~経営耕地面積と農産物販売額の統合集中度指標による接近~

就実大学 教授
伊庭治彦

山地酪農の経営存立をめぐる諸課題と展望:低窒素型農畜産業を軸とした食料循環に関する学際研究〔3〕

東洋大学
光成友香

トマトの尻腐れ果を中心とした生理障害の理解と発生機構〔5〕

東北大学 農学研究科
金山喜則

乳牛のためのミネラルとビタミン〔3〕
マグネシウム(magnesium)

信州大学 名誉教授
辻井弘忠

技術普及と持続可能な農業〔1〕
農業技術の類型と持続可能な農業

九州大学大学院農学研究院
上西良廣

農界ニュース

説明

〔新連載〕
技術普及と持続可能な農業〔1〕
農業技術の類型と持続可能な農業

農業は、人類の生存を支えるもっとも基幹的な生産活動であり、その発展の歴史は、技術の発展の歴史と深く結びついてきた。農機具や灌漑技術に始まり、戦後の化学肥料や化学合成農薬の使用、中型機械化一貫体系の確立があり、さらに近年は情報通信技術(ICT)や人工知能(AI)などを活用したスマート農業技術に代表される技術革新が起こっており、生産性向上にこれまで大きく寄与してきた。また、国民によりよい農産物を安定的に供給するという食料安全保障の観点からは、技術が農業経営のなかに取り込まれて営農技術として体系化され、このことにより新たな価値が創出されなければならない。このことはつまり、技術の発展および技術普及が重要であることを意味している。

しかしその一方で、環境負荷の増大や生物多様性の喪失などの社会的課題が浮き彫りとなり、持続可能性と結びついた農業の推進が国際的に重要課題となっている。一例として、SDGs(持続可能な開発目標)のゴール 2 「飢餓をゼロに」 において、持続可能な食料生産とレジリエントな農業の確立が掲げられている。このように、地球環境の保全と、食料の安定供給などをはじめとした社会経済の安定の両立を実現するような農業(以下、「持続可能な農業」)の重要性がさらに高まっている。

持続可能な農業を実現するうえで、技術の果たす役割は極めて大きい。技術は単なる生産手段にとどまらず、社会的・経済的な制度、農業者の知識や技能、さらには地域文化や価値観とも密接に関わる存在である。そのため、持続可能な農業について検討するにあたっては、そもそも 「技術とは何か」、農業技術の性格および類型区分、技術普及について整理する必要がある。本連載では、持続可能な農業に関する技術を 「持続可能な農業技術」 とする。

九州大学大学院農学研究院
上西良廣

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