農業と農学の間

2,200 (税込)

農業の様々な問題点と新しい経営政策を論述。

在庫あり

判型 A5判
第1版
ページ数 112
発行日 2002/11/20
ISBN-13 978-4-8425-0337-0 C3061
ISBN-10 4-8425-0337-8
JAN 1923061020000
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図書館: カーリル
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目次

1章 いま更めて農学を考える
2章 農学研究推進者としての農民及び農政
3章 F.アーレボーと現代─農学と市場経済─
4章 持続的農業の「自然と経済」―農業経営的接近―
5章 風土論雑感―和辻哲郎論私見―
6章「農業構造改革推進のための経営政策」
(大綱)所感

説明

いま日本国民の多くが農業という問題を急速にその念頭から失ないつつある。農業問題に対する関心は稀薄化し、あらゆる意味で日本全体の農業離れが進行中である。農政の姿勢にさえもその反映が感じられる。その中にあって「食」への関心が高まっていることは注目されるものがある。輸入食料や遺伝子組換え等を含めて「食」の安全、安心への強い関心をしめすものではあるが、しかしその関心は農業という背後の問題の関心にまではつながっていない。農業にまで眼を向けてもらうためにはどうしたらいいか。 第1章の中で私の大きな関心事の一つは農学と農業の距離もまた急速に拡大しつつあるのではないかという危惧である。農業離れは農学研究者の間にも進み、農業への問題意識も急速に稀薄化しているように見える。個々の研究対象それ自身が複雑系である農学の場合、その総合化のためには帰一する目的意識の明確化が基本だと思える。そのためには農学と農業との間には何が設定されるべきか。第2章では農学の推進者という立場から見た農民と農政が果たした意義を考えた。第3章、第4章は持続的農業のために自然と経済の共存を願って近代農業経営学がいかに苦鬪を強いられたかを知ろうとするものである。 第4章では持続的農業における技術と経済の相互交渉の関係を、アーレボーとその次の時代を担ったアンドレーの二人の農業経営研究者の「調整論」の中で考えようとした。 終章は新らしい農業経営政策についてその大綱への所感をのべたものである。日本の農政も始めて政策として個と国とが向いあった。国と個の新たな問題と局面が生れる。

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