固体の非線形力学

3,300 (税込)

固体の非線形力学に係わる基本的な概念について重点的に論じている。研究者・技術者に最適。

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著者:
判型 A5判
第1版
ページ数 199
発行日 2000/03/01
ISBN-13 978-4-8425-0051-5 C3053
ISBN-10 4-8425-0051-4
JAN 1923053030000
図書館: カーリル
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目次

1.塑性構成式
 (1.引張応力-ひずみ曲線、2.真応力-真ひずみ、3.Bauschinger効果、4.応力-ひずみ曲線の数式表示、5.初期降伏局面、6.von Misesの降伏条件、7.Trescaの降伏条件、8.後続降伏条件、9.Druckerの仮説と最大塑性仕事の原理、10.関連流れ則、11.繰返し塑性)
2.クリープ構成式
 (1.クリープ現象と機構、2.単軸クリープの数式化、3.線形単軸粘弾性モデル化、4.クリープポテンシャルと流れ則、5.定常クリープの構成式、6.非定常クリープの構成式、7.応力反転時のクリープ則、8.異方性クリープの構成式、9.クリープ破断お構成式、10.動的粘塑性構成式、11.内部変数表示の粘塑性構成式)
3.有限変形基礎論
 (1.物質座標と空間座標、2.変形こう配とひずみテンソル、3.速度こう配テンソル、4.質量保存則と運動量保存則、5.応力テンソル、6.各種の応力テンソル、7.基準枠の変換と客観性を有するテンソル、8.Jaumann速度、9.エネルギ保存則、10.Clausis-Duhemの不等式、11.構成式の熱力学的制約条件)
4.有限変形の構成式
 (1.弾塑性分解、2.有限変形の弾性理論、3.有限変形の塑性理論、4.有限変形塑性構成式と単純せん断)
5.転位論の基礎
 (1.結晶構造と空間格子、2.Miller指数、3.ステレオ投影、4.結晶の構造不完全性、5.単結晶の理論強度、6.刃状転位とらせん転位、7.Burgersベクトル、8.転位のまわりの弾性応力場、9.転位の自己エネルギ、線応力、転位間の力、10.転位を動かす応力、11.転位の運動、12.転位の増殖、転位網、転位の集積、13.巨視的ひずみ)
6.結晶塑性構成式
 (1.単結晶の塑性変形、2.Schmid則、3.せん断応力-せん断ひずみ曲線、4.引張による結晶格子の回転、5.単結晶の構成式、6.単結晶の硬化則、7.多結晶の塑性変形、8.Taylorの理論、9.Eshelbyの理論、10.Kroner, Budiansky, Wuモデル、11.Hillの自己両立モデル、12.自己両立モデルの計算結果)
 参考文献
 索引

説明

 本書は機械系大学院の院生を対象にした固体力学の教科書である。固体に外力を加えると、ある荷重の範囲までは荷重と変異に線形関係がある。つまり弾性変形である。しかし、ある限界以上の荷重を作用させると非線形関係となり、除荷しても永久変形が残る。この永久変形は時間非依存であり塑性変形と呼ぶ。一方、外力を受ける物体の変形挙動が時間に依存するとき、その現象をクリープ変形と呼ぶ。本書ではこのような固体の非線形の力学を取り扱っている。近年計算力学の発展にともない、難解な応力解析、あるいは構造解析も、有限要素法をはじめとする種々の数値解析法により可能になってきている。したがって、工学上、より有用な解を求めるために現象を忠実に表示する構成式を選ぶことが重要である。その意味で本書は研究、開発に従事する技術者にとっても利用価値がある。

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