機械の研究 2021年8月1日発売 第73巻 第8号

2,750 (税込)

本誌「機械の研究」は、1949年(昭和24年)、それまでの
機械工学の概念を脱却して、工学・工業の一環としての機
械工学に関する新しい研究と技術の進歩を提供する事をそ
の主眼に創刊した月刊誌です。工学全般・工業に関連した
研究分野において、最新かつ重要な学理および興味深い研
究成果を平易に解説しています。

在庫あり

判型 B5判
発行日 2021/08/01
JAN 4910028170813
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目次

展望・総説・総論

工作機械の剛性と振動特性の評価法

京都大学大学院 工学研究科
マイクロエンジニアリング専攻 准教授
河野大輔

連載講座

機械構造用金属材料の超高サイクル疲労(36)
6. VHCF–2~VHCF–4の10年間の研究動向(16)

立命館大学 名誉教授
酒井達雄

流体シミュレーション・ソフトウェア講座
Flowsquare+による数値熱流体力学(12)
≫シミュレーション用の入力ファイルはこちら

Nora Scientific 代表
東京工業大学 工学院 助教
源 勇気

詳しく学ぶ ねじ締結の基礎(39)(40)
第7部 特定ねじ部品(3)(4)

酒井ねじ締結相談室 室長 工学博士
日本機械学会フェロー
酒井智次

機械加工における雰囲気が加工現象に及ぼす影響(7)
ステンレス鋼SUS304での塗布効果

岡山理科大学 工学部
機械システム工学科 名誉教授
金枝敏明

パリ協定以降の世界と日本のエネルギー動向(40)
付録 2050,温室効果ガスの排出ゼロに向けて その3

一般財団法人 航空宇宙技術振興財団 評議員
伊藤義康

CFDの基礎講座(43)(44)
量子気体の双対格子法による定式化 前編/後編

慶應義塾大学 名誉教授
棚橋隆彦

コラム:一杯のコーヒーから(175)

「モノづくり」から「マーケットづくり」へ

Stanford University visiting professor
慶應義塾大学 顧問
福田収一

特別講座:機械系大学院入試問題演習(9)

材料力学:東京大学2020年夏季実施より

神奈川大学 名誉教授
伊藤勝悦

新刊紹介

機械・構造系製品の信頼性
田村,優,1957- 岡本,直樹,1961- 木村,潤,1960- 堀籠,教夫,1940-
出版社:日科技連出版社
定価:4,100円+税
発売日:2024年4月20日
ISBN:978-4-8171-9735-1

工学・工業界ニュース

説明

巻頭記事「工作機械の剛性と振動特性の評価法」

工作機械において、剛性と振動特性は加工の精度と能率に大きな影響を与える重要な特性である。

一般的に、剛性とは静剛性を指し、振動特性は動剛性によって評価される。静剛性と動剛性は、どちらも力と変位の関係を表す特性であり、作用する力が時間で変化するかどうかが異なる。つまり、両者は本質的に同じ特性を表すため、ここでは振動特性を含めて剛性とよぶことにする。

工作機械に作用する力には 2 つの特徴がある。

1 つ目の特徴は内力が作用する場合が多いことである。機械力学や材料力学などの演習問題では内力と外力の違いを意識することは少ない。このため、剛性の評価方法と、評価した剛性に機械のどの部分の剛性が寄与しているかには注意を要する。

2 つ目の特徴は作用する力の周波数が広いことである。特に、さまざまな加工法と加工条件によって、加工反力の周波数帯域は大きく異なる。

本報では、工作機械の剛性の評価法について解説する。まず、静剛性と動剛性について一般的な知識を解説した後、工作機械における剛性評価の特徴について述べる。さらに、剛性評価のための力の負荷方法と変位の測定方法について述べる。最後に、筆者らの実施した剛性の評価結果を用いて、工作機械の剛性評価の実例を紹介する。

京都大学大学院 工学研究科
マイクロエンジニアリング専攻 准教授
河野大輔

 

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