説明
巻頭記事「摩擦攪拌接合継手の強度と疲労」
機械および構造物において部品や部材の接合は不可欠である.
接合手法は大別すると機械的結合,冶金的結合,化学的結合に分類され,
さらにそれぞれに例えばリベット,溶融溶接や接着などの多様な手法がある.
冶金的結合に分類される摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding,FSW)は,
1991年にTWIで開発された固相接合技術である.近年,機械および構造物の
高機能化や高効率化が進められ,軽量構造材料の使用量が増加している.
本講座はFSW継手の強度や破壊に関心を有する技術者や研究者の参考に
資することを目的として,著者らのグループがこれまでに個別に
公表してきたFSW関連の論文を一括して取りまとめたものである.
FSW,摩擦攪拌スポット接合(Friction Stir Spot Welding,FSSW)
および摩擦攪拌プロセス(Friction Stir Processing,FSP)の3章から
構成され,各章では最初に接合部や改質による組織,硬さ変化について触れ,
次いで静的強度と破壊様相について述べ,最後に疲労挙動と破壊機構について
詳細に論じる.
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