目次
口絵
季節の花〔181〕-4月の花 ホウガンノキ,ヒメツワブキ,モロッコナズナ,ツーリッパ・ツルケスタニカ,アカバナヒョウタンボク,カジカエデ
元 島根大学 生物資源科学部
細木高志
論説・総説・資料・実用
雑草発生を抑制するハイドロマルチの利用に関する研究
園芸研究家
三浦周行
岐阜県中山間地域向け大豆品種「里のほほえみ」の特性と青立ち対策技術
岐阜県中山間農業研究所
可児友哉
現在:飛騨市役所
鍵谷俊樹
岐阜県中山間農業研究所
岩見祐希也
現在:岐阜県岐阜農林事務所
佐藤秀人
水稲育種の近年の成果と今後の展望
北海道立総合研究機構 上川農業試験場
木下雅文
大麻草採取栽培をめぐる法改正と今後の展望
特定非営利活動法人植物工場研究会
中岡宏子
林 絵理
植物工場から宇宙菜園へ
東京大学・長崎大学 名誉教授
髙倉 直
畜産環境問題と研究動向
―日本畜産環境学会第22回大会について―
新潟食料農業大学 食料産業学部
中井 裕
連載記事
世界のアスパラガス生産の現状と展望[60]
中華人民共和国におけるアスパラガスの最新事情
-その1.内モンゴル東部地域におけるアスパラガス生産の現状と展望-
明治大学農学部
元木 悟
赤峰学院農学院
宝 龍
趙 雪梅
明治大学大学院農学研究科
山下紗佳
王 一名
ブタの生殖バイオテクノロジー〔8〕
ブタの顕微授精(ICSI of pig embryos)
信州大学名誉教授
辻井弘忠
保温折衷苗代の登場による稲作の著しい高位・安定化〔8〕
―わが国における稲作技術発展の革命的画期の嚆矢―
秋田県立大学名誉教授
川島長治
地球環境問題、気候温暖化による農林水産業への影響と適応及び緩和策[2]
技術士(農業)・獣医師・博士(農学)
森山浩光
ブックガイド
土肥昭夫/編集 伊澤雅子/編集
出版社:東京大学出版会
定価:7,000円+税
発売日:2023年12月19日
ISBN:978-4-13-060247-1
農界ニュース
説明
論説・総説・資料・実用
岐阜県中山間地域向け大豆品種「里のほほえみ」の特性と青立ち対策技術
大豆品種「タチナガハ」は、収量性と外観品質が良好であったことから(鍵谷ら。2006)、県の奨励品種として県内飛騨地域山間部だけでなく、美濃地域山間部である加茂郡白川町や郡上市南部においても栽培されていた。しかし、子実の小粒化や、成熟期を過ぎても落葉せず、茎に緑色が残る青立ちが多発し、問題になっていた。青立ちの原因は、登熟期間の高温や土壌水分ストレスによる着莢の減少、またカメムシ類の加害とされているが(佐賀農試セ. 2005)、栽培現場での対応は難しいのが現実である。青立ちが多発すると、収穫前の青立ち株の除去が必要になるとともに、コンバイン収穫時に汚損粒が発生し、コスト増や品質低下の原因となっていた。
一方、2011年に農研機構東北農業試験場作物開発部大豆育種研究室(現農研機構東北農業研究センター大仙研究拠点)で育成された「里のほほえみ(旧系統名:東北160号)」は(菊池ら。2011)、生育や収量が優れるほか、これまでに本育成地で育成された品種・系統は青立ちの発生が比較的少なかったことから、当地域への導入により問題の解決が可能と考えられた。そこで、「里のほほえみ」について2015~2021年まで本県中山間地域の奨励品種決定調査に供試するとともに、2018~2019年に作期移動試験を実施し、播種時期が収量や品質、さらに青立ちの発生に与える影響ついて検討した。
岐阜県中山間農業研究所
可児友哉
現在:飛騨市役所
鍵谷俊樹
岐阜県中山間農業研究所
岩見祐希也
現在:岐阜県岐阜農林事務所
佐藤秀人
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