説明
青果物流通が大きな曲がり角にさしかかっている。八百屋や果実店といった専門店が減少しているのに対して、スーパーの青果物小売シェアは50%以上に達しているとみられる。スーパーは卸売市場を主な仕入チャネルとしながら、産直など多様な仕入チャネルを開発しつつある。産地では、農協共販が主流ではあるが、一部の企業的農業経営はスーパーや生協との直接取引や宅配便産直に取り組んでいる。こうした変化は、直接的には生産・供給条件および消費・需要条件の変化に規程されているが、間接的には消費者のライフスタイルの変化、労働市場為替相場の変動、物流技術の進歩等、流通を取り巻く環境の変化によるところも少なくはない。本書は、青果物流通のチャネル構造の変化とそのメカニズムを構造的に把握するとともに、チャネル戦略を中心としたマーケティング戦略を検討しようとするものである。
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