説明
本書はシステム安全の入門書として編纂した。
長岡技術科学大学では2002年度から大学院工学研究科機械創造工学専攻内システム安全コース(社会人の修士課程)を設置、その後2006年度からはそれを発展させた技術経営研究科システム安全専攻(社会人の専門職修士課程)を設置した。
本学は高等専門学校(高専)とのつながりが強く、一体感を持って運営されているが、システム安全専攻設置以降、定期的に高専の先生方と協議を重ねてきた。この中で、学生が安全の基礎を勉強する教科書が必要であることが分かってきた。
本書はこのような要請に基づいて企画された。
目次
第 Ⅰ 編 安全基礎工学
1. はじめに
2. 安全規格の体系
3. 安全の定義とリスクの低減
4. 3ステップメソッドによるリスク低減と具体的な方策
5. 安全確認型と危険検知型システム
6. ガード又は保護装置
7. 非常停止装置
8. エネルギ遮断及び消散の原理と非通電の原則
9. 感電防止の基礎
第 Ⅱ 編 リスクアセスメント
1. リスクアセスメントを始める前に
2. 意図する使用及び合理的に予見可能な誤使用
3. 危険源の同定
4. リスクの見積り
5. リスクの評価
6. 「許容可能なリスクに達したか」の判断
7. リスク低減方策(使用者に対するリスクアセスメント)
8. 訴訟事例マテ茶
9. 事故から学ぶリスクアセスメントの重要性
10. リスクアセスメントの実務
11. 付録
第 Ⅲ 編 安全と技術者の責任
1. はじめに
2. 技術者の責任について
3. 製造物責任
4. 業務上過失致死傷罪
5. 労働関係における安全を守る法令
6. 技術者の責任と技術者倫理
索 引
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