説明
畜産業は厳しい競争にさらされており、大きな経営革新が必要となっている。
様々な形で農家や食品・流通企業、行政などの他分野の組織との連携が進んでいる。経営学ではこの連携を「クラスター(英語でブドウなどの房の意味)」と呼ぶ。
また、情報通信技術の発達により、作業のスマート化が進んでおり、労働コストの削減が可能となっている。
さらに、畜産の経営体が企業として活動するには、社会的責任を果たす必要がある。
畜産業には環境問題や飼料の食料との競合、アニマルウェルフェアなど、克服すべき問題が数多くある。
国内外の事例に基づき、畜産業の持続と発展に向けた、クラスター形成と経営イノベーションの現状と今後の展望を解説する。
目次
序章 イノベーションを創出するクラスター形成
第1章 イノベーションを創出する産業クラスター
第2章 食料産業クラスターの展開と類型化
第3章 行政・食品産業主導による地域ビジネスモデル
第4章 農商工連携・六次産業化事業におけるクラスター形成の新たな展開
第5章 畜産クラスター形成による生産基盤創出と新たな展開
第6章 大手乳業メーカーにおける酪農生産とクラスター形成
第7章 小規模酪農家における乳業メーカーの酪農生産支援
第8章 大手乳業メーカーにおける共通価値の創造による酪農生産・貧困対策
第9章 ICTを活用した酪農におけるイノベーションを創出するクラスター形成―オランダの酪農経営を事例として―
終章 本書の要約と今後の展望
あとがき
索引
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