目次
まえがき
謝 辞
1. 知を追う人 (1902-1918年)
2. 謎解きとしての科学 (1919-1927年)
3. マクリントックとコーネル・グループ (1927-1931年)
4. 旅の途中 (1931-1936年)
5. ミズーリでの日々 (1936-1941年)
6. コールド・スプリング・ハーバー:理想的な研究所 (1942-1992年)
7. 証拠の提示 (1951-1956年)
8. 再評価と真価が認められるまで
9. バーバラ・マクリントック:人となりとゆるぎない科学
年 表・用語集・訳者あとがき
説明
この本は、1983年女性初のノーベル医学生理学賞単独受賞者となったバーバラ・マクリントックが研究の上で見つけた楽しみ、最初に受けた拒絶で負った心の痛み、遺伝子の機能を理解する上での貢献、を含む彼女の人生について物語る。彼女の研究の物語は、「動く遺伝子」(可動性遺伝因子“トランスポゾン”)の画期的な発見と切り離すことはできない。そしてそこには、周囲の無理解にもくじけずに断固として結果を追い求める彼女の姿があった。『科学は女性の仕事ではない』という時代に、彼女はそれを選び一生を捧げた。
私たちは「遺伝学の世紀」といわれる 20世紀にマクリントックという偉大な研究者をもった幸運に感謝しなければならないと思う。マクリントックが経験したこと、そして彼女がそれをどう乗り越えたかを知ることは、読者の皆さんがこれからの人生を生きていく上で何らかの有益な示唆を与えるものと期待する。
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