展着剤の基礎と応用

―展着剤の上手な選び方と使い方―

1,980 (税込)

散布水量の低減や散布時間の削減などコスト低減化を目指す環境保全型農業を提言。

軽微な修正の入った第1版(第2刷)として重版を決定いたしました。

在庫あり

判型 A5判
第1版
ページ数 138
発行日 2019/09/10
ISBN-13 978-4-8425-0528-2 C3061
ISBN-10 4-8425-0528-1
JAN 1923061018007
図書館: カーリル
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目次

はじめに

第1章 新時代の展着剤(総論)
1.最近の話題の展着剤
2.展着剤の多面的な機能
3.今後の開発方向

第2章 展着剤の選び方と使い方(各論)
1.農薬と展着剤
2.展着剤の分類と機能
3.界面活性剤とは
4.農薬製剤と界面活性剤
5.機能性展着剤の作用特性
6.作物残留に及ぼす展着剤の影響
7.使用上の注意事項
8.海外での使用事例から学ぶ

第3章 主要な作物での試験事例集
1.果樹での適用
2.茶での適用
3.野菜の病害防除
4.野菜の虫害防除
5.除草剤での適用
6.生物農薬での適用
7.その他への影響

おわりに・参考資料(主要な展着剤の登録内容)
参考文献・索 引
上手な選び方・使い方のポイント(基礎編・応用編)

説明

本書では散布水量の低減や散布時間の削減などを意図してトータルで農薬散布に係るコスト低減化を目指す環境保全型農業を提言しながら、公的な試験機関での試験成績を中心に展着剤の上手な使い方について紹介すると共に本技術をさらに深化させ、無意識で展着剤を添加するのではなく、効果効能をしっかりと意識した展着剤の上手な選び方・使い方が広く普及することを切に願うものである。

本書の具体的な内容として、

第1章は総論であり最近の話題の展着剤について6つのグループ別に代表的な展着剤を挙げ、展着剤が単なる濡れ性向上ではなく積極的に薬効・薬害に作用して散布水量や散布回数の低減化、耐雨性向上などの多面的な機能を発現することを紹介し、今後の開発の課題についても言及している。

第2章では基礎知識も含めた各論になり、展着剤の分類と機能や開発経緯を紹介し、その有効成分の約9割が界面活性剤であること及び展着剤を添加するに当たり、農薬製剤に製剤助剤として界面活性剤が配合されて重要な役割を担っていることから、界面科学の現象も含めた界面活性剤の基礎、農薬製剤(乳剤・水和剤・顆粒水和剤・フロアブル)の基礎、機能性展着剤の作用特性、作物残留に及ぼす影響、使用上の注意事項や海外(特に米国)での使用実態などを紹介している。

第3章では全国の評価機関での展着剤添加の試験成績を中心に主要な作物別に紹介している。なお、本文中に展着剤の上手な選び方・使い方のヒントになるQ&Aコーナーを設けているので、各作物の病害虫防除場面などの農薬散布において参考にして頂ければ幸いである。

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