説明
20世紀は石油,21世紀は水の世紀といわれ,水は命であるともいわれ,水はまさしく21世紀の人類生存の鍵を握っている.まさしく水は命,暮らし,未来を育む源泉であるといえる.生きるために必須の水であり,水資源は私達の人間のみならず,この地球上に住む生物全体の生命維持を司っている最も大切な要素といっても過言ではない.この100年間で地球の人口は4倍に増えたが水の使用量は9倍になった.特に日本では水は何時でも自由に何処でもあるのが当たり前であるかの如く認識されている.そのため,日本では水の役割や恩恵の大きさへの実感に乏しい.それは今の日本は日常使う水には全く不自由を感じなく生活ができているからである.産業分野でも水の果たしている役割は極めて大きい. どんな高価なものでも何時でも自由に手にすることができれば,その重要性も有難さも感じなくなる.自由に水が使えることはまさしく,素晴らしいことであり,有難いことである.しかし,それがために,多くの人々が水に対する重要さの意識が薄くなっているのではないかと感じることが多い.水が私達の所に届くまでの循環のプロセスと実情を知れば知るほど水の重要性の意識は高まるはずである.自分にとっても,また社会のためにも最も重要なことは私たちが水の果たしている役割を認識し,日常生活の中で少しでも今より水を大切にすることを心がけることである.この意識改革こそが最も効果的な水質改善の技術なのであろう.
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