説明
世界の人口は、2050年には90億人を超えるまでに増加することが予測されています。それにともない世界の食料総需要量は、今後も増加傾向となることが確実であり、食料の安定供給と安全確保は人類生存の最重要課題となっております。また今日の食料問題は、こうした人口増加のみならず、グローバリゼーションの進展、新興国の経済発展、南北格差の拡大、食生活の高度化、地球規模の気象異変等といった食を取り巻く諸条件の変化によって、より複雑化・深刻化しております。これまでも、そしてこれからも食料問題の解決は、農学に課された最大の使命でもあることはいうまでもありません。
そこで学会創設80周年記念シンポジウムでは、各分野の専門家から、農産物、畜産物、水産物における食料需給の現状と展望とともに、さらに食料の安定供給と安全確保を目的とした技術開発について紹介していただき、さらに、今後の農学の果たすべき役割と課題についても議論を深めていただきました。
ここに、シンポジウムにおける講演と討論の概要をできるだけ平易にまとめ「シリーズ21世紀の農学」シリーズの1冊としてまとめ刊行いたしました。
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