遺伝子組換え作物の生態系への影響

4,400 (税込)

研究面から環境影響評価の動向と展開を記述。

在庫あり

判型 A5判
第1版
ページ数 166
発行日 2003/03/25
ISBN-13 978-4-8425-0346-2 C3061
ISBN-10 4-8425-0346-7
JAN 1923061040008
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図書館: カーリル
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説明

近年、分子生物学の急速な進展にともなって、微生物から高等動植物に至る様々な遺伝子組換え生物が作出されている。

遺伝子組換え作物は、増大する世界人口を養うために作物生産を飛躍的に向上させる技術の切り札として期待され、わが国においても研究開発に力が注がれている。

現在、殺虫性タンパク質遺伝子や除草剤耐性遺伝子を導入した作物が米国を中心として、カナダ、アルゼンチンなどで栽培されている。これらの組換え作物の利用によって、有害生物による被害が軽減し、収益の増加や省力化が促進されているところから生産者に受け入れられ、1996年以降急速に作付け面積が拡大している。

組換え作物は減農薬や省エネルギーなど環境負荷の軽減も含め大きな利点があるものの、その栽培面積の急速な拡大に伴い、環境への安全性に対する懸念が持たれるようになった。すなわち、雑草化や野生植物への遺伝子拡散、有害物質の産生・放出等による生態系への影響に対する疑念である。有用な組換え作物の栽培を進めていくためには、食料、飼料としての安全性に留まらず、生態系への様々な影響について多角的な研究を行い、その基礎の上に総合的な評価を実施し、生態系への安全を事前に確認することが求められる。

先進各国では、遺伝子組換え作物の環境影響などに関する安全性確認のための法令による規制およびガイドラインを設けている。また、遺伝子組換え生物の国境を越える移動に先立ち、輸入国が生物多様性の保全などへの影響を評価し、輸入の可否を決定する手続きなどを取り決めた国際的枠組「バイオセーフティに関するカルタヘナ議定書」が2000年に採択された。

今後、世界的に遺伝子の構造と機能が一層解明されてゆくことから、組換え作物の開発がますます進展し、利用される遺伝子や対象作物の範囲も拡大するものと思われる。それに伴って、組換え作物と生態系との関わり方もより多様になることが予想され、今後、新たな環境影響評価のあり方や評価方法を見据えた基礎研究がますます重要性を増すと考えられる。

本書は、上記のような背景から、2000年に農業環境技術研究所で開催された農業環境シンポジウム「遺伝子組換え作物の生態系への影響評価研究」の内容をもとにまとめたものである。遺伝子組換え作物の環境影響研究についての動向を理解する上で役立つものである。

目次

1.遺伝子組換え作物の栽培状況と環境影響問題
2.害虫抵抗性作物が産生する物質と昆虫との相互作用
3.農業環境技術研究所におけるBtトウモロコシ緊急調査
4.ナタネを例とした他花受精を介した組換え遺伝子の拡散についての考察
5.病害抵抗性遺伝子導入作物の栽培と微生物との関わり
6.植物表生菌における遺伝子の水平移動
7.ストレス耐性等の機能性を付与した次世代型組換え植物の環境への安全性評価

補遺:第20回農環研シンポジウム
資料:遺伝子組換え体の安全性に関連する事柄の年表

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