家畜比較解剖図説 下

9,900 (税込)

わが国の獣医学教育の進展にともない、全面的に用語と解説を新しくする必要に迫られ、95年に加藤博士の指示の下に山内昭二博士が全面改著を行った。更に最新知見を基に全面改訂の2003年新版である。図も一部新しくした。

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判型 B5判
第1版
ページ数 392
発行日 2003/09/10
ISBN-13 978-4-8425-0341-7 C3061
ISBN-10 4-8425-0341-6
JAN 1923061090003
図書館: カーリル
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目次

呼吸器の部
138.鼻腔の基礎
139.鼻腔の区分
140.鼻腔の内景
141.鼻粘膜の構造
142.副鼻腔
143.喉頭
144.喉頭軟骨
145.喉頭軟骨の連結
146.喉頭筋
147.喉頭腔
148.気管と気管支
149.肺
150.肺葉
151.気管支の分岐(I)
152.気管支の分岐(II)
153.肺の構造
154.胸膜
155.鶏の呼吸器。鼻腔と喉頭
156.鶏の気管と気管支
157.鶏の肺
158.鶏の横隔膜および気嚢
159.腎臓の発生と位置(I)
160.腎臓の位置(II)
161.腎臓の形態(I)
162.腎臓の形態(II)と構造(I)
163.腎臓の構造(II)
164.腎臓の血管
165.腎杯、腎盤および尿管
166.膀胱
167.鶏の泌尿器

生殖器の部
168.生殖器の一般
169.雄の生殖器。陰嚢
170.精巣の移動
171.精巣
172.精巣上体
173.精巣の構造
174.精巣の微細構造および精巣上体
175.精管
176.雄の尿道
177.雄の副生殖腺(I)
178.雄の副生殖腺(II)前立腺(馬・食肉類)
179.雄の副生殖腺(III)前立腺(反芻類・豚)
180.雄の副生殖腺(IV)
181.雄の副生殖腺(V)
182.陰茎
183.陰茎の構造および包皮
184.雌の生殖器。卵巣、卵巣の構造(I)
185.卵巣の構造(II)
186.卵巣の構造(II)
187.卵管
188.子宮以下の生殖道の概観
189.馬の子宮、腟
190.牛の子宮、腟
191.山羊・羊の子宮、腟
192.豚の子宮、腟
193.犬・猫・兎の子宮、腟
194.子宮の構造
195.腟および腟前庭の構造
196.鶏の雄の生殖器
197.鶏の雌の生殖器

内分泌腺の部
198.内分泌腺一般、甲状腺
199.上皮小体、胸腺
200.副腎、傍節
201.下垂体の形態
202.下垂体の構造、松果腺

脈管の部
203.血管の一般
204.心膜、心臓の位置と保定
205.心臓の外形と内景(I)
206.心臓の内景(II)
207.心臓の内景(III)
208.心臓の構造
209.肺動脈および大動脈。大動脈弓
210.鎖骨下動脈の分枝
211.頚部および頭部の動脈(I)
212.頭部の動脈(II)
213.脳の動脈。大脳動脈輪
214.前肢上半の動脈
215.前肢肢端の動脈(I)(馬)
216.前肢肢端の動脈(II)(反芻類・豚)
217.前肢肢端の動脈(III)(食肉類)
218.胸腔および腹腔の動脈(I)
219. 腹腔の動脈(II)
220.骨盤腔の動脈(I)
221.骨盤腔の動脈(II)
222.後肢の動脈
223.後肢肢端の動脈(I)(馬・反芻類)
224.後肢肢端の動脈(II)(豚・食肉類)
225.肺、心臓および胸腔の静脈
226.頚部および頭部の静脈
227.前肢の静脈(I)(馬)
228.前肢の静脈(II)
229.腹腔の静脈。門脈
230. 骨盤腔の静脈
231.後肢の静脈
232.血管系の発生(I)
233.血管系の発生(II)
234.リンパ節およびリンパ管
235.脾臓と血リンパ節
236.頭部、頚部のリンパ節
237.胸部、前肢のリンパ節
238.腰部、後肢のリンパ節
239.腹腔および骨盤腔のリンパ節
240.主要なリンパ管
241.鶏の心臓および大動脈
242.鶏の頚部、頭部、胸郭、翼の動脈
243.鶏の腹腔と後肢の動脈
244.鶏の静脈、リンパ系および脾臓

神経の部
245.神経の一般
246.髄膜(I)硬膜
247.髄 膜(II)クモ膜および軟膜
248.中枢神経系の発生
249.脊髄(I)
250.脊髄(II)
251.脳の外観(I)
252.脳の外観(II)
253.脳の外観(III)
254.大脳溝と大脳回(I)
255.大脳溝と大脳回(II)
256.脳の内景(I)
257.脳の内景(II)
258.脳の内景(III)
259.脳の内景(IV)
260.脳の内景(V)
261.脳の内景(VI)
262.脳の内景(VII)
263.中枢神経系の伝導路。投射神経路
264.末梢神経系。脳神経(I)
265.脳神経(II)
266.脳神経(III)
267.脳神経(IV)
268.脳神経(V)
269.脊髄神経
270.頚神経叢、腕神経叢(I)
271.腕神経叢(II)
272.腕神経叢(III)
273.腰神経叢
274.仙骨神経叢(I)
275.仙骨神経叢(II)
276.仙骨神経叢(III)
277.自律神経系(I)交感神経(1)
278.自律神経系(II)交感神経(2)、副交感神経
279.鶏の中枢神経系
280.鶏の末梢神経系(I)
281.鶏の末梢神経系(II)

感覚器の部
282.眼球(I)
283.眼球(II)
284.眼球(III)
285.眼球(IV)
286.副眼器(I)
287.副眼器(II)
288.外耳
289.中耳
290.内耳
291.内耳の構造および嗅覚器、味覚器
292.鶏の感覚器

外皮の部
293.皮膚
294.毛
295.角と鈎爪
296.馬の蹄
297.反芻類家畜および豚の蹄
298.汗腺と脂腺
299.乳腺
300.牛の乳房
301.鶏の外皮(I)
302.鶏の外皮(II)

索 引

説明

世界的規模において多くの獣医学的課題に直面している現在、獣医学の貢献が益々期待されている。こうした事情から、今や獣医大学の規模の国際的規格が提唱されている。一方、我が国の獣医学教育機関においては統合、再編が具体化しようとしている。新しい教科が時代的要求として加わる反面、基礎教科の解剖学は時間的制約を受けている事情を考慮すれば、しかるべき解剖学書を座右に備えていることが形態学に関心を持つ学生にとっても、また、関連分野での研究者にとっても有益でありまた必要と思われる。

本書は、獣医学または畜産学を専攻とする学生や、職場で実地に働く若い研究者・技術者で家畜の体制の基礎知識を必要とする人達を目標にして書かれている。従って系統解剖学の組立の習慣から、表現の仕方が分かりにくく、それでいて実際上それほど必要でもなさそうな事項はできるだけ簡略にすませてきた。同時に、家畜の中でも動物種により、著しく構造上の差異を示す「消化器」ならびに「生殖器」の項は他の部分より詳しく説明した。また、最近の形態学の傾向として生体の機構と関連を持たせた「機能解剖学」の関心が高くなっている。この観点からも、本書は微細構造の記述を充実して配慮を払ってある。

時代の進展に伴い、大学の教科の内容も変化して時代の要求に対応して行かねばならないのは当然であろう。教材としての獣医解剖学書の内容も、また獣医解剖学の教育体系にも時代的な変革が求められてきた。欧米諸国においても獣医学に対する社会的要求は大きく変動してきている。重要な対象動物として以前は産業動物が主流であったが、その重要性は変わらぬまま、近年は伴侶動物、または実験動物その他の小動物に関する知識と技術が求められるようになってきた。

本書の課題として小動物、特に犬・猫の記述を出来るだけ多く取り入れることも計画され、犬・猫の解剖学に関する記述を取り入れることに努力した。既刊の成書も参考にして補完を期した。この結果、改著では補足的記述ですましてきた犬・猫の記述をかなり充実させている。

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