耕地環境の計測・制御

4,180 (税込)

耕地環境、特に気象環境を気象資源として捉え、風土産業としての見直しと有効な活用を詳解。

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判型 A5判
第1版
ページ数 265
発行日 2001/03/05
ISBN-13 978-4-8425-0074-4 C3061
ISBN-10 4-8425-0074-3
JAN 1923061038005
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図書館: カーリル
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目次

1章 地球温暖化と植物生産
 1.大気の温室効果
 2.自然植生への温暖化の影響
 3.農業生産への影響
 4.21世紀の食糧シナリオ
2章 耕地環境の計測と評価
 1.耕地微気象の計測方法
 2.耕地環境の評価方法
3章 非破壊・非接触による耕地環境の計測・評価
 1.リモートセンシングによる耕地環境計測・評価法
 2.非接触・非破壊による生体情報の計測・評価
4章 新しい情報システムの利活用
 1.気象情報の種類
 2.メッシュ気象情報
 3.気象情報の利用
5章 耕地環境の制御・改善事例
 1.作物の栽培適地・適作期推定手法
 2.耕地環境制御の活用事例
6章 近年の耕地気象災害
 1.日本の最近の異常気象の発生状況
 2.最近の世界の異常気象の状況
 3.地球温暖化と農業気象災害
 4.エルニーニョと農業気象災害
 5.砂漠化と農業気象災害
 6.農業・食糧問題への提言
付録A 境界層理論の接地気層への応用の基礎概念
付録B 各種単位一覧表
付録C 湿り空気線図
索引

説明

地球環境問題が大きく取りざたされるなかで、急速に増加する人口をまかなうための食糧生産の行方は人類の大きな関心事である。近年の異常気象、気候変動、地球温暖化、砂漠化などの変化のなかで、耕地環境も大きく変わりつつあり、地球環境悪化に伴い、環境保全型の生態系の持続的発展が求められ、農耕地の持つ重要性が再認識されつつある。

作物を取り巻く耕地環境を理解し、地球に優しい行動に移すことは、農学を専攻する学生や農業に携わる人のみならず、多くの人にとっても不可欠である。本書は、日本農業気象学会耕地気象改善研究部会の活動の成果としてまとめたものである。生態系の持続的な発展のためには、農耕地は重要な役割を担っており、耕地環境、とくに気象環境を気象資源としてとらえ、これを風土産業として見直し、それを有効に活用することは、持続的な発展の一つの方向である。観測・計測によって耕地環境の姿、様子、振る舞いなどの実態を十分把握・評価し、生態系の持続的発展に耕地環境がどのように関わっていくかを考えて行動すべきである。一口に耕地環境といっても、実に多くの姿がある。

普段目にする現象は多様であり、十分な理解がなされているとはいえない。もし、独立で無関係であったと思われる現象同士が実は奥深いところでしっかりと結びついていることが分かったならば、それは新たな発見であり、また多様な見方で耕地環境を見直すことができたならば、それは実に楽しいに違いない。このような認識で本書を企画し、とくに、現場での実測および経験をもとに平易に分かりやすく書くように心がけた。人間活動に伴う環境破壊のなかで、耕地環境に対する認識が大きく変わりつつあり、耕地環境の果たす重要性が再認識されている。耕地の持つ特性を十分理解し、活用するためには、耕地上の気象環境(光環境、温度環境、水環境)を知ることが基本になる。この方面での普及行政・教育・研究・勉学などの目的を持った読者に役立つ本である。

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