説明
─人間は人間に出来ないことをすべきではない─人類の歴史は、ホモサピエンスが自分達の世界を広げるための涙ぐましい努力の歴史である。
海洋から宇宙までその努力はおおむね報いられ、人類は進歩が常に実在し、人間の知能と努力は何事をも可能にすることを実感する。しかし科学技術の使用は絶対的にあらゆる人間生命の脅威になってはならない。すなわち安全が進歩よりも常に優位にある。ここに機械安全工学を上梓する意義がある。
本書は、「包括的な国際安全規格」を理解するために上梓された。内容についていえば、前半は数学的準備として規格の中核をなす待機冗長系の信頼性理論、後半では機械指令の構成要素である各重要規格の概要、規格化された製品安全試験について解説した。これらは工学部の化学・機械・電気設備の設計や制御技術を学ぶ学生、一般製造機械、石油精製、化学プラント、火力・原子力プラント、自動車、鉄道・航空、貨物運搬機械、土木・建設機械、農業機械、医療機械などにおいて機械・システム設計(ソフトウェアを含む)、運転、保守に携わる技術者、損害保険業・第3者機関や官公庁の安全部門の専門家向けに書かれている。
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