農林バイオマス資源と地域利活用

―バイオマス研究の10年を振り返る―

5,500 (税込)

再生エネルギー資源として、バイオマスが注目されている。国立研究開発法人 農研機構の研究成果をまとめた。

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編著者:
判型 A5判
第1版
ページ数 424
発行日 2018/03/16
ISBN-13 978-4-8425-0564-0 C3061
ISBN-10 4-8425-0564-8
JAN 1923061050007
図書館: カーリル
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目次

序 文・はじめに
著者一覧
第1部 原料生産
第1章 糖質・でん粉作物の低コスト生産によるエタノール製造原料としての利用
第2章 サトウキビにおける種間雑種を利用したバイオマス研究展開
第3章 バイオディーゼル原料用油糧作物の生産拡大に向けた育種・栽培研究
第4章 イネ茎葉部成分の品種間変異とバイオエタノール生産利用
第5章 汎用コンバインとスワースコンディショナを用いた稲わらの乾燥・収集体系
第6章 木質バイオマスの利用
-木質バイオマスの収集・運搬,エタノール化および木質ペレットの高性能化-
第7章 セルロース系作物・牧草類の遺伝資源導入と育種
第8章 バイオマス作物としてのススキ属植物の期待
-遺伝資源の評価と優良系統の育成-
第9章 温帯でも高バイオマス生産が可能な新規セルロース系資源作物「エリアンサス」
第10章 エリアンサス等バイオマス資源作物の栽培とその熱利用
第11章 耕作放棄地の再生と資源作物生産
第2部 エネルギー変換
第12章 エタノール変換技術〔1〕バイオマス原料のエタノール発酵と草本系材料の糖化前処理技術
第13章 エタノール変換技術〔2〕繊維質糖化酵素の開発
第14章 エタノール変換技術〔3〕変換技術の評価と実用化への展望
第15章 バイオディーゼル燃料製造〔1〕意義あるバイオディーゼル燃料の製造・利用を目指して
第16章 バイオディーゼル燃料製造〔2〕STING法の開発と今後の展望
第17章 草木バイオマスのガス化発電と液体燃料合成
第3部 畜産バイオマス利用とマテリアル生産
第18章 畜産系バイオマス利用〔1〕畜産系有機物資源の有効利用に関するバイオマス研究
第19章 畜産系バイオマス利用〔2〕畜産分野におけるメタン発酵技術の開発
第20章 畜産系バイオマス利用〔3〕吸引通気式堆肥化システムの開発
第21章 畜産系バイオマス利用〔4〕成分調整成形堆肥と堆肥脱臭による高窒素濃度有機質肥料製造
第22章 畜産系バイオマス利用〔5〕家畜排せつ物のエネルギー利用
第23章 バイオマテリアル生産〔1〕食品廃棄物を利用した生分解性素材および高付加価値素材の開発
第24章 バイオマテリアル生産〔2〕木質バイオマスのマテリアル利用技術
第4部 地域利活用モデル
第25章 地域バイオマス利活用システム〔1〕バイオマスタウンの構築と運営
第26章 地域バイオマス利活用システム〔2〕バイオマスタウン構築のための支援ツール
第27章 地域バイオマス利活用システム〔3〕ライフサイクルでの評価法
第28章 地域実証事例〔1〕都市近郊農畜産業地域モデル 山田バイオマスプラント
第29章 地域実証事例〔2〕南西諸島モデル 宮古島バイオマスプラント
第30章 地域実証事例〔3〕中山間地域モデル 岐阜県中山間地域における木質バイオマス利活用
第31章 地域実証事例〔4〕大規模畑作地域モデル 十勝地域におけるバイオエタノール生産を核とする地域実証
第32章 地域実証事例〔5〕畑作畜産地域モデル 南九州畑作地域におけるバイオマス利用モデル
第33章 地域実証事例〔6〕大規模水田地域モデル 地域バイオマスとしてのナタネの利用実証

説明

バイオマス(生物資源)のエネルギー利用が注目されている。その目標は,(1)エネルギー安全保障,(2)地球温暖化防止のための二酸化炭素排出量削減,(3)資源循環型社会の構築,(4)新産業の育成,(5)農山村の地域振興である.
本書の第1部ではバイオマス作物の育種と栽培技術,第2部ではバイオ燃料の製造技術および熱利用,第3部ではメタン発酵や堆肥生産など畜産バイオマスの利用や生分解性バイオプラスチックや炭素繊維の製造,第4部の「地域利活用モデル」では,地域利活用モデルと地域実証試験の評価,について述べた.
本書が今後新たにバイオマス研究を始める研究者への道標となり,我が国のバイオマス利活用の促進に寄与できれば幸いである.

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