山の大気環境科学

3,520 (税込)

地球環境問題の解決に山で観測すると何がわかるか、山岳大気観測をやっている若手研究者を中心にまとめた実用書。

在庫あり

判型 A5判
第1版
ページ数 185
発行日 2001/03/30
ISBN-13 978-4-8425-0072-0 C1044
ISBN-10 4-8425-0072-7
JAN 1921044032002
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説明

地球環境問題の解決に山で観測すると何がわかるか、こんな観点から山岳大気観測をやっている若手研究者を中心にまとめたのが本書である。

オゾン層破壊、温室効果気体、酸性雨などの問題に取り組み、それぞれの観測を行う過程で、飛行機観測や、気球観測を補うものとして、また、過去の汚染の記録を万年雪の層から読み取る可能性など、「山の観測」の有効性が見えてきた。同時に、人里はなれた電源もないところで観測する困難、危険などを克服し、その方法を多くの人に共有できるようにまとめる意義が明らかになってきた。

対象は高校生、大学生、山の好きな一般市民とし、「イメージとして、読者が、“あそこであんなことをやっているんだ”とか、“こんなことに役立っているんだ”と思えるような本を作り、山岳で大気観測をやっていて、地球環境問題の解決に役立っていることを伝えたい」これが出発点であったので、できるだけやさしく書いたつもりである。

目次

第1部 総論
 1章 概説:山岳を使った大気研究
  自由対流圏の物質輸送に関する大気観測
  地球環境時代に山岳での大気観測が果たす役割
  他2節
 2章 山岳大気観測の歴史
  中谷宇吉郎と北大低温研
  富士山頂の大気観測の歴史
  など他4節
 3章 雪とアルべド
  山の色とアルベド
  積雪アルベドの特徴
  積雪内部の色
  など3節
 4章 山の大気を理解するための気象学講座
  大気の鉛直構造
  フェーン現象
  山谷風
  山岳波
  大気境界層
  など7節
 5章 山岳大気観測よもやま話
  シェーファー博士とガードナー・カウンター
  フィールド研究者の職業病
  八方逸話ダイジェスト
  富士山レーダー最後の日
  ある日の富士山太郎坊観測日記より
  など11節

第2部 各山岳大気観測
 6章 北海道の山
  北海道大学理学部 手稲山観測室
  降雪による大気浄化作用
  酸性雪の観測
  など4節
 7章 北関東の山
  赤城山の酸性霧
  奥日光地域における光化学オゾン
  奥日光・赤城山におけるガス状過酸化物測定
 8章 八方尾根における酸性雨
  オゾン濃度の変動
  エアロゾルの成分組成
  汚染物質の長距離輸送
  など6節
 9章 立山-空の汚れ雪に聞く
  冬季全沈着物質記録としての立山・室堂平の積雪
  北半球中緯度を代表する自由対流圏エアロゾル
  など
 10章 富士山頂での観測
  オゾンの観測
   -富士山でのオゾン観測
   -富士山頂のオゾンの季節変化
   -オゾンに関する特殊現象の山頂での観測
  降水とエアロゾル
   -観測方法
   -観測結果-
  富士山頂の空気はどこから来るか
   -富士山頂での大気化学観測
   -富士山頂で観測された大気化学種の水平・鉛直輸送
   -Be7(ベリリウム-セブン)とは?
   -夏季の富士山での観測
   -など)
 11章 中国・四国地方
  中国・四国山地の存在によって変わる気候・大気汚染物質濃度
  中国山地沿いに発生する霧、中国・四国地方の酸性雨
  など5節
 12章 桜島起源の酸性ガス
  桜島の爆発噴煙
  噴煙の移流拡散と衛星画像
  二酸化イオウと火山ガス
  など6節

大気化学の基礎知識
索引

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