圧延百話

圧延の疑問と基本常識

7,700 (税込)

圧延技術の諸現象の物理的意義を詳細に解説。また近代的技術について、多くの課題を取りあげ、その現象の解析・解決の方法等を示す。

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判型 B5判
第1版
ページ数 596
発行日 2000/03/30
ISBN-13 978-4-8425-0053-9 C3053
ISBN-10 4-8425-0053-0
JAN 1923053070006
図書館: カーリル
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目次

この講座のねらい
:圧延作業の巨大さ
:圧延技術の革命:塑性加工の基本条件
:素材加工の王座にある圧延
:圧延変形の特性
:圧延による幅広がり
:幅圧下による材料の変形
:話厚板圧延の平面形状制御
:プレスによる幅圧下
:エッジドロップ
:エッジドロップの防止法
:板材のクラウンと平坦形状
:ロールへの熱の流入と流出
:ロールの熱クラウン
:ロールの弾性歪
:ロールの変形による板クラウンの制御方式
:ワークロール曲げ
:ロールクロス方式によるクラウン制御
:クラウン制御御特性の選択
:溝ロール圧延への張力の影響
:H形鋼の圧延
:ユニバーサルミルの圧延現象
:ユニバーサルミルのロールの力学
:H形鋼の残留応力
:圧延材の残留応力の除去
:話高圧下圧延
:棒・線・形材の大圧下圧延
:ブロックミル圧延
:マンドレルミルによる管材の圧延
:マンドレルミルの力学特性
:ピアサーの問題点
:圧延機の剛性
:圧延機剛性相当量の特性
:圧延機剛性値の最適値
:圧延への摩擦の功罪
:圧延のトライボロジーの基礎知識
:ロール間隙への潤滑油の引き込み
:圧延材の表面粗さ
:異材の合せ板圧延
:圧着圧延
:異材料の複合板の圧着圧延
:圧延可能の最小板厚:異周速圧延の基本特性
:異速圧延の特性の応用
:巻付け異速圧延
:プラネタリーミル
:圧延ロール出口における上下曲がり
:板圧延に現われるヘリングボーン
:クロスバックルの防止の基礎理論
:冷間ピルガー圧延方式の長所短所
:板材圧延の幅変更技術
:3方および4方ロールの特徴
:圧延の最大咬込み角度
:溝ロール圧延の咬込み特性
:板圧延におけるチャター現象
:圧延ロールに生じる熱応力
:圧延ロールに加わる高圧力
:3ロールプラネタリーミル
:異材料の複合板の圧着圧延
:圧延板材の蛇行と横流れ
:ストリップ材のリール巻取り特性
:タンデム圧延作業のパワーカーブによる圧延条件設定:タンデム圧延の特性
:異径ロールによる板材の圧延
:厚板圧延の平面形状
:圧延製品の残留歪と矯正
:矯正加工の各種技術課題の考察
:新技術の開発
:世界の頂点に立った日本の圧延技術
:など100項目

説明

本書は、圧延の理論や技術の類書とは異質の新方針で執筆した。今後も日本の圧延技術が世界の卜ップを維持し得るためには、このような第二段階の技術書が必要と信じて、著者の50年間の研究の経験と成果とを素材として10年の歳月を費やして書き上げたものである。

圧延の担当技術者として、日常作業の生産責任は果たせる段階に達しても、製品品質の画期的改善だとか生産性の倍増など、未知の領域に踏み込む命題に対応するとなると、専門的知識の大幅な不足を思い知らされる。特に、世界の水準を抜き去る次世代の圧延設備の計画を命令されれば、現在の最先端圧延技術の深い理解の上に、そのまた先の技術を考えなければならない。

現状以上の技術水準を碓立するためには、圧延の要素技術の外形を学び伝承して行く受動的姿勢ではなく、要素技術ごとに深く掘り下げて考え、その延長線上に新しい技術を開拓する前進的姿勢を普及させたい。この考えが本書を貫く著者の基本方針でもある。

したがって、本書は全巻を一貫した講義ではなく、各種のテーマを拾い上げて分析検討する構成を採っている。多数の開発と、研修会21年間の経験とを下敷にして、著者の圧延工学に抱く情熱を注ぎ込んだのがこの“圧延百話”である。数式に馴染まない専門の人達にも気楽に読めるよう、原則として式は使わないで技術の物理的な意味を文章で説明する方針を採用した。

なお本書の内容は、10年間にわたり月刊誌“機械の研究”に連載されたものである。

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