シリーズ21世紀の農学
農林水産業を支える生物多様性の評価と課題
 
 
 

日本農学会 編

 
 

■定価 (1,905円+税)
■A5判 201頁
■別途送料がかかります。送料はお問い合わせ下さい
■発行年月  2011.3
■ISBN 978-4-8425-0479-7

 
 
■概略

本書は、2010年度のシンポジウムにおける講演と討論の概要を出来るだけ平易にまとめた1冊。

 
 
■解説

 日本農学会では、日本の農学が当面する様々な課題をテーマに掲げ、そのテーマに精通した研究者に講演をお願いし、学生、院生、若手研究者、さらには農学に関心を持つ一般の方々を対象としたシンポジウムを平成17年度から毎年秋に開催してまいりました。2010年度は国連の定める国際生物多様性年であり、2010年10月に名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開かれました。これに合わせて「農林水産業を支える生物多様性の評価と課題」をテーマにシンポジウムを開催いたしました。
 本シンポジウムでは農林水産業の種々の分野における生物多様性の状況を評価するとともに、生物多様性確保のための課題を抽出し、考察しました。農林水産業、産業としての生物生産の展開は、ともすると生物多様性を低下せしめる側面をもつものの、その一方で、生物多様性の確保は地域自然環境の維持・利用と農林水産業振興についての新たな取り組みを可能とするものです。複雑な関係を幅広い角度から考察し、人類生存のための農業、生物生産の意義をふまえながら、生物多様性の維持、回復、そして人類が生物・自然と共存する世界を目指し課題解決の方策を探りました。農林水産業を支える生物多様性に対する社会の理解が一段と深まることを期待いたしております。

 
 
■要目

[主要目次]

 はじめに

 第1章 生物多様性条約とSATOYAMAイニシアティブ

 第2章 農生態学からみた農山漁村の生物多様性の評価と管理

 第3章 作物生産における生物多様性の利用

 第4章 森林の遺伝的多様性保全と森林管理

 第5章 種苗放流の遺伝的影響:実態と展望

 第6章 農耕地土壌における微生物多様性の評価手法とその利用

 第7章 水田地帯の魚類生態系保全と地域活性化

 第8章 複合生態系としての農村ランドスケープと生物多様性

 第9章 農林水産業に関する生物多様性と生態系サービスの経済価値評価

 あとがき

 著者プロフィール