シリーズ21世紀の農学
遺伝子組換え作物の研究
 
 
 
日本農学会編
 
 
■定価 (1,905円+税)
■A5判164頁
■別途送料がかかります。送料はお問い合わせ下さい
■発行年月  2006.04
■ISBN 978-4-8425-0382-3
 
 
■概略
 日本農学会は、ゲノム研究の成果を農業に反映させる技術の遺伝子組換え作物について、様々な立場や考えの研究者による講演と討論を通じて、情報を共有し研究を進展させる機会を提供することを目的として、今回の日本農学会シンポジウム『遺伝子組換え作物研究の現状と課題』(平成17年10月15日開催)を企画した。
本書は、その内容をまとめたものである。
 
 
■解説

本書は平成17年10月15日に開催された日本農学会シンポジウム「遺伝子組換え作物研究の現状と課題」の内容をまとめたものである。
農学は農に関する学問・技術の総体である。農は人間の営みであり、生活であり、産業であり、文化であるが、それは自然環境との共生のもとに進化発展してきた。
人類最初の産業としての農業は次第に発展し、都市文化を築き文明開化へと導いた。農学は農業すなわち農・林・水産業の発展に伴って深化・拡大し、農業のさらなる発展に貢献してきた。農業は自然資源すなわちエネルギー資源としての太陽エネルギー、無機質資源としての大気・水・土壌、生物資源としての植物・動物・微生物を利用して営まれ、人間活動の発展とともに進歩し拡大してきた。とくに食料生産の主要な担い手である作物生産と家畜飼養は品種改良および栽培・飼養に伴う諸条件の改善を車の両輪として、自然環境と調和しながら発展してきた。
作物・家畜の改良を対象とした育種学、およびその基礎としての遺伝学は20世紀において著しい発展をみせ、生物の進化と遺伝の機構が遺伝子あるいはゲノム研究として解明され、さらにその応用技術としての遺伝子組換えによる作物・家畜の合目的的な改良が図られ実現するに至った。しかし、遺伝子組換え作物研究については、社会的に十分に理解されていないだけではなく、農学分野の研究者間でも正確な情報を共有できていない状況にある。
日本農学会は、ゲノム研究の成果を農業に反映させる技術の一つでもある遺伝子組換え作物の作出に関する研究の現状と課題について、さまざまな立場や考えの研究者による講演と今後の農学の担い手である若手研究者と講演者との討論を通じて、多様な分野の研究者が情報を共有し、その上にたっての議論と研究を進展させる機会を提供することを目的としてシンポジウムを企画した。
本書の出版によってシンポジウムの成果をより多くの方々に知っていただければ幸である。(序文より抜粋)

 
■要目

はじめに

第1編 遺伝子組換え研究の社会への貢献(第1章 遺伝子組換え技術が作物の品種改良に及ぼす影響:第2章 健康機能性を付与した遺伝子組換え米の開発)

第2編 遺伝子組換え作物の圃場試験と生態系への影響(第3章 作物の生産性研究と遺伝子組換え作物の圃場試験:第4章 遺伝子組換え作物の非隔離栽培の生態系への影響)

第3編 遺伝子組換え作物の安全性評価(第5章 遺伝子組換え作物の食品としての安全性:第6章 遺伝子組換え作物の花粉飛散と交雑:第7章 遺伝子拡散防止措置)

討論概要:シンポジウムの概要:著者プロフィール