新農業情報工学−21世紀のパースペクティブ
 
 
 
農業情報学会編
 
 

■定価 4,830円本体価格 4,600円)
■A5判 298頁
■送料 340円
■発行年月 2004年8月
■ISBN 4-8425-0364-5

 
 
■概略
「農業情報学会」発足の過程とシンポジウムの講演内容およびキーワードの解説とその紹介。
 
 
■解説
情報という用語が各分野に深く浸透し、各種の循環を実現している。農学分野では平成元年にその利用・普及を目途に「農業情報利用研究会」が創設され、活動してきた。状況の変化に適応し、平成14年に基礎工学分野を包含する会則変更を行い「農業情報学会」へ変身した。その学会が承認され所属しているのが日本学術会議「農業環境工学研究連絡委員会」である。
本研究連絡委員会は農業情報学会の提案を受け、第18期の活動目標の一つとして、農業分野に於ける農業情報工学の21世紀に於ける展望を求め、関連学術のシンポジウムを企画した。他方、平成15年度から文部科学省は科学研究補助金の分科・細目の大幅な変更を行い、農業工学分科に「農業情報工学」細目を新設した。その細目に関する審査員の推薦や、関連学術の連絡調整の重要性に鑑み、農業工学関連4研連が合同で「農業情報工学小委員会」を平成14年8月に立ち上げた。農業環境工学研連が以前から企画を進めていた前記「農業情報工学に関するシンポジウム」は、急遽農業工学4研連が共催として参加することとなった。
本書の第1部は、上記の「農業情報工学シンポジウム」で講演された内容のより広範な伝搬を期待し、それらの話題を収録している。
第2部は、普及の最前線から基礎的な工学分野まで、農業・農学分野の情報に関係する会員を広く網羅し始めた「農業情報学会」が、学会として持つべきパースペクティブを世に示そうと試みた。100程のキーワードに絞り、興味深く、簡潔に紹介することで現在の情報を俯瞰的に示すことを試みた。ユビキタス情報社会を見据えて学会の総力を結集したものである。
学生・院生、研究者並びに農業従事者に気楽に利用して戴ければ幸いである。
(序文より抜粋)
 
 
■要目
1部 学術会議シンポジウム
「農業情報工学−そのパラダイムシフト−」からシンポジウムの企画・編集にあたって(シンポジウムとその演題:開会にあたって)
農業とIT(1. 農業情報の現状:2. ひたすら進歩を続けるコンピュータ:3. 農業革命への期待:4. ロボット農業の課題)
農業工学に於ける情報科学の展望(1. 情報の意味:2. 文部科学省の科学研究補助金にみる農業情報工学:3. 広義の情報−デバイスからシステムへ−:4. 人工知能を活用する知能的システム制御:5. 日本農業工学会と国際農業工学会(CIGR)における農業情報工学:6. 情報科学に基づく農業・農学のコンセプトの重要性:7. IFACにおける「生物−生態システム」へのアプローチ:8. 特に「農業環境工学研連」に関して:9. 農業情報学会:10. 情報科学に立脚した農学への期待)
農村振興と人・もの・情報が行き交うプラットフォームの整備(1. 21世紀の農業・農村政策:2. 農の振興から地域の振興へ:3. 農業土木学における情報25
4. 21世紀型農業工学の新展開:補論 ビジネスモデルから見た農村振興と情報基盤)
農業農村GISとデータ解析の展開(1. 情報化の展開方向:2. 農業農村GIS:3. データ解析法の進歩:4. データ処理の今後の方向:5. おわりに)
インターネットの農村への普及と新たな農業ビジネスモデル(1. はじめに:2. 新たな農業経営の視点:3. ITで農業を変える:4. 21世紀農業(自然循環機能)の
情報化戦略)
コミュニティベース精密農業(1. はじめに:2. 精密農法日本モデルの要点:3. 精密農法の導入方法:4. おわりに)
植物バイオと生命情報科学(1. はじめに:2. 植物バイオ:3. 生命情報科学:4. バイオコンピューティング:5. おわりに)
画像情報の多角的利用(1. はじめに:2. 画像情報の利用が期待される分野:3. 画像センシングの技術的トレンドとその利用:4. おわりに)

 第2部 パースペクティブ
(特別項目)
SPAに基づく農業情報科学コンセプトの確立−その萌芽と展開−:精密農法
(一般項目)
ウェアラブル:ユビキタス:高速無線通信:プロトコル:CAN:X−by−Wire:E−CELL:気象予測:収量予測:経営環境予測:バーチャルファーミング:農作業スケジューリング:自律分散システム:適応制御:人工知能:人工生命:生物系由来アルゴリズム:複雑系:テキストマイニング:農業生産に関する情報化モデルのコンセプト:環境・生態情報:自動選別:品質評価:ポリゴン:バイオ計測:匂いセンサ:味覚センサ:電気化学センサ:近赤外:NMR:テラヘルツ:産業用無人ヘリコプタ:超音波・農産物性・気体計測:スペクトロスコピー:蛍光:e−Learning:デジタル・デバイド:農山漁村情報インフラ:トレーサビリティシステム:産地直販:ネットワークカメラ応用技術:営農支援システム:遠隔診断システム:農地環境モニタリング:遺伝子解析・ゲノム解析:アルゴリズム:タンパク解析:クラスタリング:ホモロジー:オントロジー:コンカレント・エンジニアリング:ナノ・マイクロマシン:Lab on a Chip:園芸活動:フィールドロボティクス:施設園芸用ロボット:植物工場:細胞加工:ヒューマンインタフェース:テレロボティクス:マルチエージェント:GPSハードウエア:地理情報システム(GIS):仮想基準点方式/準天頂衛星:リモートセンシング:ガイダンス/ナビゲーションシステム:光合成アルゴリズム:計算力学応用マップ:センサベースPF:コミュニティベースの精密農法:テレワーク:可変施用機械:土壌−機械インターフェース:圃場情報センシング:収量・品質センシング:土壌力学パラメータ:圃場気象の計測・予測:植物生産施設環境計測制御:テラメカニックス:PIV(粒子画像流速測定法):栽培管理支援システム:食料評価の計測:加工プロセスの自動化・知能化:グリッド(Grid):Broker:フィールドサーバ:食品感性工学:食品物性計測:マイクロプロパゲーション:光センシング(Optical sensing):微生物機能データベース:腐熟度センシング:成分センシング:品質評価システム:バイオレメディエーション:エコマテリアルサイクル:資源循環モデリング:AFITA・EFITA:IFAC・CIGR:データマイニング